私の投資履歴書~インデックスを添えて~

モノクロさん家(チ)の運用記

全世界への長期投資で地味かつ着実に資産が形成される(予定)

金融危機に関わって儲けるのは性に合わない話

SVB破綻で混迷を極めた相場も何とか落ち着きつつあります。一方でクレディスイスが瀕死であり、この先どうなるかは分かりません。金融危機、信用危機に乗じた儲けは難しそうです。

 

判断スピード勝負

信用不安に乗じた欲深き投機で損失を出しました。

shiawase-investor.hateblo.jp

まんまと鴨になったわけですが、改めてこういうテーマ性のあるもので稼ぐのは尋常ではない難しさを感じさせました。

事態は刻一刻と変化します。破綻の危機が報じられれば下がり、救済に向けた話し合いが始まったと報じられれば上がり、サポーターが下りたとなればまた下がり、と都度状況に応じて株価が乱高下する状態です。ボラティリティの高さは短期投資において収益機会となりますが、こういう波を捉えるというのは普段からそういう訓練をしていないと難しいのであり、のんびり中長期投資のスタンスで普段歩みを進めている私にはスピード感そのものがキャッチアップできません。

リリースされる情報を掴み、それが与える影響を考え、取引に具現化するというサイクルの速さが求められる印象で、そういったトレードが全くできない以上こういう相場で首尾よく稼いでいくのは到底できないと思いました。

 

絶対収益は無理

理想的には、株、債券、FX、オプション、仮想通貨、新興国、とどんな領域でも戦えて収益を出せるのが良いと思います。しかし、株一つとっても奥が深すぎて、片手間でやっているような兼業投資家には非現実的であるとつくづく感じます。

絶対収益として相場がいかなる状況でも収益を上げられるのは理想ですが、現実はそんなに甘くありません。それだけの能力を持っていない以上、自分が戦える領域でボールを待って引き付けて、ここぞという時にバットを振る他や利用は無いと思うのです。(そしてそれですら上手くはいきません。)

テーマなどでコミュニティがワッと盛り上がる時、涎が出るほどの収益機会がありそうに感じるものの、自分が戦うフィールドでなければ目をつぶってやり過ごすのも戦略の一つであると思います。ここ最近、個別株については個別で見ており、全体の相場それ自体から何か個別株の売買判断をすることをしなくなりました。指数が調子悪くても個別では買えない水準に上がっていたり、その逆も然りということで全体指数よりも個別個別に見て行かないと買い時が分からないと思うようになりました。

いずれにせよ、投資で収益を上げようとするのは並大抵の営みではありません。全体の相場に影響は受けますが、それでも自分の投資をまずは守り、実行していくことに大きな価値があるのではないかと思う次第です。

 

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国内資本の流出とは?投資のお金に色は付いているのか?

国会において某党議員の質問がTwitter上の表現ミスもあって話題になっていました。それはそうと、そもそもお金に色はあるのだろうか。

 

NISAのお金を国産SNSに?

結論から言うと、これTwitterの文章が間違っているというか表現をミスっており、スレッドについている実際の動画を見ると意味が違うというのが分かります。この文字面だけ見ていると炎上必至ですが、言っている内容はともかくNISAのお金を勝手に使ってSNSを開発しろというようなとんでもな話ではありませんでした。(その後訂正などもないようですが、運用をしっかりしたらどうでしょう?とは思っています。)

 

お金の色を論じる国会

今回の件もそうですし、以前配当によって国富が海外流出、みたいな話も話題になりました。得てして反資本主義的な投資嫌い、富裕層嫌いの層からは受けが良いわけですが、そもそもお金に色があるのかと毎回思ったりしております。

今回の件も要するに国内の資本を国内で投資し、その成果を再度国内で分配する、という概念が土台かと思います。しかしそこまでして国内資本の国内循環をやり玉に挙げる必要はあるのでしょうか。

日本株を外国人が買っているというのはそうだと思いますが、海外への配当もあれば私も含めて外国株や外国債券に投資している投資家もたくさんいるわけです。その点では海外の資本を国内にもって来ているわけで、厳密な意味での±0にはならないでしょうが、構造的にはお互い様とはいえると思います。

また、何より投資をする上ではお金が増えるかというのが最も重要な関心事であって、別に愛国心や国のことを思ってボランティア的にやっている訳でもありません。シンプルにGAFAMの方がお金が増えそうだから投資している訳であって、日本株の方が稼げるのであればそちらに投資するというそれだけな気もするのです。

今回の話も投資先として挙げたビジネスが何となくセンス無いように思えて、あまり多くの方に刺さらないのだと思いますが、国が伸びそうなビジネスを特定して資金投下していくという発想が今の時代できるのかは甚だ疑わしい所ではあります。民間企業はそれこそ命を懸けてそれに取り組んでいますが、ITの世界を筆頭にそれで今の状態になっているわけです。そもそも伸びるビジネスを特定できるのであれば、GPIFでも使って投資それ自体で稼ぐ方が、ビジネスを作って回して収益上げて、という流れよりも巨額に儲かるとも思います。要は将来性を国が特定していくという事自体が極めて困難なのでは?というささやかな疑問です。

いずれにしても、国会で行われる投資関連の審議や質問というのはどこかズレている印象があり、イマイチ実のある、実効性のある、稼げる、そんな実利的な話は少ないように思います。お金に色なんか付いてはいないのです。

 

お金が増えるかどうかでしかない

公益資本主義が何なのか未だに分かりませんが、短期志向の経営に陥らないように四半期決算をやめるとか、正直良く分からない方向で変化球を投げたい思惑を感じずにはいられません。米国株に比して、日本株が四半期決算に命を懸けた短期志向経営をしているかと言われると全然そんなことは思わず、四半期で結果を残す米国企業の方が、長期的なビジョンも描いている印象があります。

何か奇天烈なことで価値を見出そうとしていますが、最近流行っていた(いる?)低PBR銘柄も含めて本質的な価値創出の話ではない気はしています。常に思うのは”稼げよ”ということであり、稼げない企業の株価に未来など無いという点で、求められるのはどこまで行っても収益性であると私は思うのですよね。投資をする以上、お金は増えてもらわねば困るという事です。

国会のやり取りそれ自体がレベル感を示しているように思いますが、うだうだ御託を並べていないで、しっかり稼ぐ、そのお金を元にさらに投資して増やす、そういう資本主義的な裕福さをちゃんと見つめて欲しいものです。

 

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