直近では世界的に株が安くなっていましたね。(ちなみに・・・「株安」より「株が安くなっている」というとお得感出ません?キャベツが安い、みたいな)新興国ファンドが連動しているMSCI Emerging Markets Indexをまじまじと観察したことが無かったので簡単に調べてみました。原典に当たれということでMSCIのサイトを見たのですが、予想通り英語まみれだったので、中学英語レベルの私が読み解きます。
パンフは下記からご覧あれ。
https://www.msci.com/documents/10199/c0db0a48-01f2-4ba9-ad01-226fd5678111
指数について
指数構成国
指数に入っているのは24カ国のようです。
The emerging markets are: Brazil, Chile, China, Colombia, Czech Republic, Egypt, Greece, Hungary, India, Indonesia, Korea, Malaysia, Mexico, Pakistan, Peru, Philippines, Poland,Russia, Qatar, South Africa, Taiwan, Thailand, Turkey and United Arab Emirates
- ブラジル、チリ、中国、コロンビア、チェコ、エジプト、ギリシャ、ハンガリー、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、メキシコ、パキスタン、ペルー、フィリピン、ポーランド、ロシア、カタール、南アフリカ、台湾、タイ、トルコ、アラブ首長国連邦
(どうでもいいですけど、Czech Republicはチェコなんですな。へー。)
国別構成比率
構成比29.92%で中国が3割近くを占めています。24カ国で構成されているものの、上位の5カ国で全体の7割以上を占めていますね。この5カ国の指数に与える影響は大きそうです。
規模別構成比
大型株が70%で、中小型株は同じくらいの比率ですね。
組み入れ企業トップ10
上位10社のうち、7社が中国企業となり、お馴染の名前が出ています。
テンセントが1位なんですね。ちなみに、5位のナスパーズというのは、
ナスパーズ(Naspers)は幅広く拠点を置く多国籍のインターネット及びメディアグループ。130ヶ国以上でサービスを提供している。同社の主要事業はインターネット通信(クラシファイド、電子商店街、マーケットプレイス、オンライン決済及びオンラインサービス)、ビデオエンターテインメント及び印刷メディアである。
(出典:ナスパーズ - Wikipedia)
南アフリカのメディア企業ですかね、って思ったら、ソフトバンク的な感じなのかな。
テンセントに投資しているっぽいです。イメージ的にはソフトバンクです。えぇ。
2003年以降のチャート
足元急落しているはずですが、15年位を見ると2015年以降から伸びているようです。逆に2008年~2015年は横ばいに見えますね。リーマン前に急伸し、リーマン・ショックで破壊、2015年から回復、の流れが見えます。
一方、MSCI Worldに目を移すと、リーマン・ショック後、じりじりと右肩上がりで伸びて来たのが分かりますね。ここ10年くらいは先進国の方が良かったんですね。
新興国投資をどうするか
構成国を見て感じたこと
中国の比率が多いですね。組み入れ企業トップ10は7社が中国企業。MSCIエマージング・マーケット・インデックスの投資は、中国への投資とも言えるでしょう。ナスパーズって全く知りませんでした。勉強になりましたぜ。
まとめ
- 構成国は24カ国
- 構成比は中国だけで3割、上位5カ国が7割を占める
- 組み入れ企業トップ10の内7社は中国企業
- 2015年以降は伸びていた
新興国への投資にどう活かしましょうかね・・・!

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