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極上の読書体験vol.4 日本で働くのは本当に損なのか 日本型キャリアVS欧米型キャリア

日本で働くのは本当に損なのか 日本型キャリアvs欧米型キャリア PHPビジネス新書

日本で働くのは本当に損なのか 日本型キャリアvs欧米型キャリア―海老原 嗣生

私が独断と偏見で、最高な読書時間を与えてくれた良書をご紹介します。

日本型雇用制度は本当にクソなのか

人事関連の方だけでなく、一般社員の方にも是非読んで欲しい良書。新書ですのでボリューム的にも時間がかからず読了できます。

終身雇用、年功序列...日本型雇用制度と言われる人事制度は批判の対象となりがちです。しかしなぜそもそもそういった制度が日本で主流となったのか。そしてなぜ問題だらけだと言われながら、今も生き続けているのか、を改めて考える機会になりました。前半の残るべくして残っていると感じてしまう日本型雇用制度のメリットトークだけでも視野が広がる感覚です。

後半につれて問われるのは、「結局あなたはどういった在り方が良いと思う?」ということです。思考停止をしながら年功序列を批判しても始まらない。欧米型の良い面だけを見て羨望の目を向けても始まらない。あなたは何が良い?これが一番大事な問いかもしれません。

日本型雇用制度は生き続けている

実際、日本型雇用制度は完全に絶滅はしておらず、むしろ成果主義からの揺り戻しで、また勢いを取り戻し始めているように感じます。日本では減給や解雇に対する制限が法的に厳しい上に、心情としても給与は下げられない、クビにはできないという思いは決して無くなっていません。業績に連動して人件費を変動させる弾力性が乏しいことから、どうしても日本型雇用の考え方から脱却できない、だから弾力性も無いという堂々巡りのループがある訳です。

若くても偉くなれる!等々、ベンチャー企業中心に日本型雇用制度の悪い面への集中砲火があるわけですが、残念な事にそんなベンチャー企業も成功して大きくなればなるほど、その批判してきた企業と同じようになるんですね。日本型雇用制度が悪いという前提で考える前に、今一度メリットは何だったのか、本当にもう役立たずなのかを考え直すいい機会になると思います。