失敗した投資からも学びを得るのであれば、勉強代だったと思うこともできます。
ただ無為に損をして退場するのではなく、何か1つでも学びが得られれば、それを糧に明るい未来を切り開くこともできるかもしれません。
軟調な相場が続く中、改めて自分の失敗といえる投資を振り返ってみました。
ハイグロースの狂乱
ハイグロース株全盛の時期に参入し、その終焉とともに爆損を抱えて損切りした銘柄を振り返ります。
2020年、2021年は見事なハイグロース狂乱の相場だったように思います。指数は連日のように新高値を記録し、SPACも含めて実に膨大な企業がIPOをしていました。また上場した企業は赤字であることは当然で、PSRで30倍を切れば安いと言えるような世界観だったように記憶しています。
上場後は1か月で2バガー(株価2倍)、あるいはすぐに10バガー(同10倍)など、仮想通貨よりも激しいような値動きで熱を帯びていたように思います。
実際に多くの億り人を生み出したようにも感じていますが、一方で私のように資産を大きく減らしたような投資家も多かったのではないかなと思っています。
私自身、この経験を振り返って今後の投資に生かしていきたいと考えています。
爆損銘柄
実際に爆損を抱え、損切りした銘柄を記録します。人生最大の損失率・損失金額であり、今後塗り替える可能性はありますが、しっかり記憶にとどめておきたいです。
C3.ai(AI)
損切り時の平均取得単価 | $114 |
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損切り時の売却価格 | $62 |
損失率 | -46% |
鳴り物入りでというと変ですが、トーマス・シーベルが率いる輝かしい企業のイメージがあります。
ハイグロの代表格のような感じで、これはと購入したはいいものの、その後一切盛り上がることなく株価は下がり続けました。
損失率として経験したことのない水準になってしまい、銘柄整理の際に泣く泣く売却して損失を確定させました。
覚悟もなくズルズル保有した結果、含み損も拡大し、優秀な創業者というだけで何となくダラダラ取引したのがいけませんでした。
何をもってダメとするか決めておかないと、売り時以前に売る動機を見つけられないのだと思います。
マルケタ(MQ)
損切り時の平均取得単価 | $26 |
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損切り時の売却価格 | $18 |
損失率 | -31% |
損失率も30%を超えるので率ベースでも決して小さくありませんが、肩入れし過ぎたために損失金額のワーストがマルケタになりました。
ビザ(V)やマスターカード(MA)をイメージさせる企業です。
フィンテックのハイグロースが盛り上がり、アップスタート(UPST)、アファーム(AFRM)などの流れに乗ってイケイケでした。
売買としてもダメだったところはあるのですが、それ以上に何となく心に引っかかるものがあるままズルズル保有していた記憶が強いです。
ビジネスとしては好きだったので、金額を投入していました。結果、含み損の拡大に伴って絶対額で爆損となり、こちらも銘柄整理の際に諦めて売却をしました。
今でも後ろ髪惹かれる思いがある銘柄ですが、再参入する際にはもう少し握力を強くできる調査をしたいと思います。
パランティア(PLTR)
損切り時の平均取得単価 | $25 |
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損切り時の売却価格 | $19 |
損失率 | -24% |
これもド定番な気がしますが、肩入れしていました。
当初からレンジの動きをしていたので、下抜けてからズルズル下がっています。
こちらもビジネスとしては非常に好きで、ピーター・ティールが関与していることだけでも涎が出そうな銘柄ですよね。
この銘柄も当時の流行というか、情報の流れに乗っかって投資しており、中途半端な握力で売却しています。
最近のEarning Callを読んでいて、何か詩的なというか抽象的な内容で進む会話を見て今は少し心が離れています。
ただ安全保障上は大事な会社になると思いますので、また時期が来れば見てみたいなと思っています。
アファーム(AFRM)
損切り時の平均取得単価 | $87 |
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損切り時の売却価格 | $60 |
損失率 | -31% |
またもやド定番だと思います。
フィンテック、BNPLの筆頭のような銘柄でした。Amazonと提携があったりと話題にも事欠きませんでしたが、決算発表前のミスもありズブズブと株価は落ちてしまいましたね。
この銘柄は時流に乗っていると思いますが、個人的に好きなビジネスだったかと疑問があります。これも雰囲気にのまれて買い、雰囲気にのまれたまま保有した結果、爆損を抱えたのだと思います。
学びと今後への活用
正直、購入にあたっての情報源が何かがすぐにわかりそうな銘柄です。
見聞きする情報や雰囲気に呑まれ、確たる自分の意見もなく保有し続けた結果、売り時どころか売る動機すら定かではない状態になっていたと思います。
また、含み損が拡大すると躍起になって追加投資をしたり、なぜかより一層保有していることの正当性を自分の中で信じるようになる感覚があります。マーケットに立ち向かっている自分に酔っているのかもしれません。
「投資は自己責任」のフレーズはあまりに有名ですが、それでも他人の意見に乗っかって、何となく良いと思ったまま保有を続けたり、追加投資したりすればこういうことになる可能性は高まると言えるのかもしれません。
今はあまり具体的な銘柄でのインフルエンサーの情報というのは触れていません。私の中でもあまり具体的な銘柄での買い売り推奨に惑わされてはいけないなと思ったからです。
恐らく個別株へ投資する私のような初心者は必ず通る道なのかもしれません。
決して安い金額の勉強代ではなかったですが、それでもこの学びからポートフォリオを考え直し、今の状態に至っています。
これからさらに損をすることはあるかもしれません。それでも一撃で退場しないようリスクを取りながら、都度学んでいくことが大事かもしれませんね。
恥を忍んで。記録のために。
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