足元の株価下落により現に資産が減っていますし、買い向かおうとする意見も多い一方で、実際に金額的あるいは精神的にダメージを受けた人は人知れず退場しているとも思います。
長期では報われる可能性の高まるインデックス投資も、数か月はおろか1,2年といった年単位でも損することは普通にあるものだと思っています。
全世界株式なのかS&P500なのかといった議論も大事ですが、そもそも長期投資とは口で言うほど簡単でもなく、これまでの長い歴史でも無数の退場者がいることは事実でしょう。
そんな中でも、インデックス投資を一定程度信じて投資を続けることが試されています。
インデックス投資は人間の欲望に乗っかる投資
インデックス投資の有用性を示唆する学術的理論は多数ありますが、実際に投資を始めると理論の安心感より感情で苦しむことになります。
私は、インデックス投資を「人間の欲望に乗っかる投資」だと考えています。
人間の欲望とは成長や改善を望むこと。つまり、来年は今より給与が上がってほしい、より豊かになりたいという欲求です。
実際に仕事の場面でも、来期の目標は今期の目標より高く設定するのが当然であり、会社業績の目標も、通常は前年比+●%とプラス成長で策定されるのが常だと思います。
つまり、世界経済は常に成長を考えており、来年が今年よりもマイナス成長することを望んでいないと考えられます。
私は全世界の株式(オルカン)に投資していますが、たとえ米国株式単体であっても、その総量としての成長に乗っかっていくのがインデックス投資であると考えているわけです。
要するに私は自分の、そして世界中の皆さんの成長欲求に便乗していると言えます。
買い向かわなくても退場しなければ良い
買い向かおうとする意見がある内はまだ底値ではないと言われますが、事の真偽はともかく株価下落中に買い増しをできるマインドがあれば何の心配もありません。
でも辛い人は実際にいるだろうし、本当にいつか含む損が解消するのかと不安になるのも自然なことだと思います。
無理に積み立てを続けたり、あるいは買い増したりすることが必ずしもいい結果になる保証はありません。
※インデックス投資は長期で必ず報われると言われることもありますが、何十年先の未来に確実性などないので、40年投資しても損することは十分あり得ると考えるのが適切です。
辛ければ一旦距離を取るのも十分に戦略的な行動であると思います。
ただ狼狽売りのように売却してしまわないこと。株式市場から足を洗うように退場をしないようにすることは大事だと私は思っています。
理論より感情が売り注文のボタンを押す
冒頭にも書いたように、実際に投資を開始すると理論的な安心感より常に感情による苦しみが生まれます。
あれだけ信じていた理論も、実際に文字通り溶けるように資産がなくなると不安になるのは自然なことだと思いますし、私も実際そうです。
私はインデックス投資を開始して10年以上、インデックスは売ったことがありません。が、個別株の方は何度となく売却(狼狽売りも含む)してきました。
狼狽売りは人の経験を読んで学べるほどコントロールしやすい感情が原因ではないと思います。不安から解放されたいから売るわけなので。
株式市場は非常に論理的でありそうですが、実際将来の期待感が株価を左右するという極めて感情が支配する場所でもあります。
自分の中に湧き上がる喜び、恐怖、不安、焦燥感などなど、感情を大事に拾いながら、落ち着いたタイミングでその感情を論理的にひも解いてみるのもいいかもしれません。(私は全くできていません。)
私もまだまだ資産形成中の身なので、この相場に打ちのめされないよう、皆さんの意見も参考にしながら地道にインデックス投資を進めていく所存です。
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