6/15の相場では、前日の決算を受けてMSOL:マネジメントソリューションズ(7033)が前日比700円安の2,515円でストップ安となりました。
たたき売りを誘った決算
2022年10月期 第2四半期決算説明資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7033/tdnet/2143251/00.pdf
今回の発端は利益の大幅減少にあると思います。
営業利益以下の前年同期比が10%台というのが驚異的な減少になります。
原因は次のスライドにあります。
採用教育費と宣伝広告費が突出して高くなってしまっているということです。早い話が採用に全振りしたということですね。
売上総利益の観点では前年同期比150%超であり、本業でコケているわけではないということです。
ただ元々高PERな銘柄ではある(今回の件があっても50倍)ので、利益が消えるとより一層高いPERを許容しなくてはいけなくはなると思います。
会社のこういった施策的に、売上重視な感じを受けますので、PERがどれだけ有効な指標たり得るかは疑問ですね。
優待の廃止
併せて、株主優待の廃止もリリースされています。こちら詳細は別途見ていただければと思いますが、これだけ成長を求めている企業でやっている意味も分からないため、個人的にはスッパリやめて投資に割り振ってもらうことには異議ありません。
ただ株価の観点ではマイナスにはなったでしょう。(どれだけ優待目的の投資があるものか疑わしいですが。)
今後の方針
ホールドします。
利益の大幅減少と優待の廃止が相まって、何やら会社的に終わった感のあるコメントも見かけますが、あまりにも表面的な数値とリリースしか見ていない気がします。
決算説明資料の冒頭数ページで分かることなので、もう少し投資している銘柄に関心を持ってもいいのかなと個人的には思っています。
この企業はPMO専業の会社になり、ビジネスモデル上、人の数でサービス提供できる案件の数が決まってきます。成長しよう、規模を大きくしようとすると、どうしても人数を増やさざるを得ないので、今回の決算内容は仕方ないかなとも思います。
よくベイカレントなどが引き合いに出されますが、PMOをやっているという観点でプロジェクト内容が被っていることはありますが、厳密には少し違うと思っており、この企業にはこの企業らしい発展があると思っています。
今後の業績見通しにつき、今年12月には発表されるのでそこまで苦しい展開は続きそうですが、中長期的には私は明るく見ており、引き続きホールドしていく方針です。
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