先日、保有していたダナハー(DHR)を全株売却しました。
個人的に好きな銘柄でしたが、プラ転したタイミングの微益で別れを告げています。
ベースの投資はインデックス投資(オルカン)としていますが、ETFや投資信託が充実した現代において、改めて個別株投資をなぜするのか考えることは大事なように思えてきました。
ETF・投資信託が充実した時代
様々な指数がある中で、グロース株、バリュー株、高配当株など主要な投資手法はカバーされ、わざわざ個別銘柄でポートフォリオを組まなくとも、数百、数千銘柄に高度に分散されたポートフォリオそれ自体を購入できる時代です。
またレバナスに代表されますが、レバレッジやショートの投資もETFや投資信託で可能であり、非常に恵まれた投資環境であると言えます。
大型株中心の分散されたポートフォリオはインデックスそのもの
「卵は1つのカゴに盛るな」で有名なリスク分散ですが、一定数以上の銘柄を組み入れた場合には分散効果が利かなくなることが言われます。
個別銘柄で20銘柄ほどに分散すると、分散効果が急激に伸びなくなるようです。逆に言うと、それ以上を保有してもリスク分散の効果は高まらないということになります。
多くの指数は「時価総額加重平均」であり、大型株の方が指数に与える影響は大きくなるため、個別株のポートフォリオを大型株中心に構成し、20銘柄も持つともはやそれは「インデックス投資」そのものと何ら変わらないパフォーマンスに収れんするはずです。
ETFや投資信託、その背後には指数の充実があるわけですが、例えば高配当株への投資を多数の個別銘柄で構成するのであれば、素直に高配当ETFに投資するのが現代的なやり方なのかもしれません。
個別株固有のリスクを負ってまでやること
キャピタルゲイン、インカムゲインともに同様ですが、個別株固有のリスクが存在します。倒産、減配などですが、それは銘柄分散させるほど影響が小さくなります。
高度の分散され、時価総額加重平均という見えざる神の手のような調整を常に行うETFがあるのにも関わらず、あえて個別株で、しかも大型株中心のポートフォリオを構築することの意味を改めて考えてみるのは価値があるのかもしれません。
趣味と割り切ればそれ以上何もないわけですが、前提として損をしたいわけではないので、あえて労力を割いて個別株のポートフォリオを整備し、インデックス以下のリターンになることが本当に良いのかは、私も常に難しい自分自身への問いかけになっています。
本当に趣味なのか、それとも本心ではインデックスを超過したいのか。改めてフラットに自分に問いかけてみるのもいいかもしれません。
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