私の投資履歴書~インデックスを添えて~

モノクロさん家(チ)の運用記

全世界への長期投資で地味かつ着実に資産が形成される(予定)

個人投資家は親切心から無残にも加害者になる

TKO木本さんが投資の勧誘で芸能界引退しそうですね。色々と商品含めて噂が立っていますが、詳細は本人に任せるとして、個人投資家として自分には何が教訓かを考えていました。

 

親切心が人を傷つける

家族や同僚、知人にNISAやiDeCoを薦める話を目にすることは稀ではありません。投資は万人にとって良いものでしょうか。

私自身、人に投資を薦めたことはなく、聞かれれば一問一答とばかりに端的に返して終わりという塩対応をしてきました。今回妻にもNISA口座を作ってもらいましたが、妻自身を投資に熱中させようとか前向き、積極的になってもらおうと説得はしていません。単純に老後資金として、自分がやっていることの延長線上でに課税枠を使ってほしいと開設と入金を頼んだだけです。

私も結婚前から投資しており、その金銭感覚含めて妻にも認識されているので、特段本人は関心なくとも「はい、どうぞ」というだけで済んでいます。

去年後半から厳しい相場であるとはいえ、投資を始めると良かったなと思うことは多いと思います。直接的には収益があり、間接的には入金力を高めるための節約などの面もメリットとして挙げられるでしょう。投資を始めたことで、考え方の点で人生変わったと思う人も多いように思います。

自分が良かったことを誰かに薦めたいというのは親切心だと思います。

「このナポリタン美味しいよ!一口食べてみて!」

そんな気遣いの心を感じずにはいられませんが、こと薦めているものが金融商品になると話が異なるように個人的には感じています。

たとえインデックス投資であっても、必ず損失を抱える可能性を内包しています。去年あたり人に薦めていたらゾッとしませんか。決して薦めた人のせいではないし、責任もないのですが、気分屋の相場によって勝手に損失を生み出すことになります。

親切心が人を傷つける。そんなことを改めて思いました。

 

金融商品は劇薬になる

日本においては預金だけで資産形成するのはなかなか困難な時代です。利子など殆どつかないわけなので、お金がお金を呼ぶ感覚すら日常には無いというのが一般的なのではないでしょうか。

そういった中で、それが米国株なのか日本株なのか、はたまた債券なのかは分かりませんが、リスクを取って投資をすることで何百、何千、何万倍の収益機会を得ることができます。金融商品とはそういうものだと思うし、だからこそ魅力があります。

ただ絶対忘れてはいけないのは、損失を抱える可能性も大いにあるという事実です。

長期で投資すればインデックスは有効な手段だと思います。しかし一方で多くの方が損失を抱えたタイミングで投資を辞めてきた歴史もあります。これもまた事実であろうと思います。

20年後には大きな収益があったとしても、それまでの19年間にリタイアしてしまえば損失でフィニッシュすることもあるでしょう。金融商品は良いことだけでは絶対にないのです。

 

光と闇を伝える

投資に関連して副業、その中で情報発信が積極的に行われるようになりました。(私も軽くその一員です。)

そんな中にあって、ものの見方が偏っているなと感じる情報も多くあるように思います。株式に投資すれば元本の何倍もの収益があがる可能性はありますが、同時に紙屑になる可能性もあります。物事ほとんどの場合は両面あって、片面だけ見て良いとか悪いとか判断すると間違える可能性があります。

インデックス投資もベターな選択肢であってベストではありません。オルカンはS&P500よりリターンが低い、これもデメリットのようですが根源的には大した話ではないように思います。そもそも投資をすることそれ自体のマイナス面も存在すると思います。

私自身は身の回りの人に投資を薦める意思が今後もないのですが、もし薦める、伝えたいというのであれば、物事のプラス面とマイナス面、光と闇をセットで、それもできるだけ50:50で伝えたらいいと思います。

投資スタイルが一種の宗教であるように、投資を薦めること自体もある種宗教であるように思います。特定の宗教に改宗すれば全員が幸せになれるわけではありません。

自分にとって良いことを良いこととして伝えるのだけでは不十分と考えます。相手のことを思うのであれば、良い面よりむしろ悪い面をしっかり伝えるくらいでちょうどいいのではないでしょうか。

私自身も気を付けていきたいです。

 

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