ズームインフォ(ZI)の決算を受けて先日買い増ししました。決算は良好で、営業支援ツールを売る企業らしく、しっかりとコンセンサスの数字を超えてきました。
FY22 Q2の決算結果
今回の決算結果は上方修正も含む非常に良い決算でした。
()内はコンセンサス数値
FY22 Q2
EPS: $0.21($0.17)
売上高: $267.1M($252.4M)
ガイダンス
Q3
EPS:$0.19~0.20($0.19)
売上高:$277~279M($270M)
FY22
EPS:$0.78~0.80($0.76)
売上高:$1.08~1.09B($1.06B)
※上方修正
足元の業績も良く、通期でも上方修正をしておりビジネスは好調に見えました。
決算前の想定
決算前に希望的観測で決算は良いはずだと祈っていました。
保有株だと $ZI $PLTR の決算が待ち遠しい。$ZI はその営業力がどこまで業績数値コミットできるか。ガイダンスも含みで完璧な決算をこの環境でも期待せざるを得ない。$PLTR は決算期待薄。ミスして暴落しても仕方ない程度の小ポジションで寄り添う。
— モノクロ@🗽株と共に生きる (@saitoshi_ro) 2022年7月29日
数値的な分析などできませんが、そもそも営業支援ツールを販売している会社で業績数値が未達になるような営業力はいかんと思っています。
とはいえ、ハイグロ株の中ではまだ割高な銘柄で、PSRは決算後でも20倍近くあります。決算をミスすれば今更暴落になりかねないので、かなり怖い銘柄であることは変わりません。決算ミスはあり得ないだろうと思いつつ、ドキドキしておりました。
強さだと考える点
数値的な強さは色々分析されているのでそちらが詳しいと思います。
定性的には以下のように考えています。
ネットワーク効果のあるSaaS
ズームインフォのサービスは採用企業が増えるほど名簿が充実するということでネットワーク効果があるように思います。またそれをSaaSで提供しているので利益も出しやすいような気がします。
SaaSであることそれ自体は特段強みとは考えていないのですが、スイッチングコストが高いSaaSは安定収益という点で評価できると思います。
その点で、基幹システム系などでのSaaSは強いだろうと思うのですが、ズームインフォも営業現場を支援するために、ネットワーク効果も含めて一度採用すると要らないや、となるのはなかなか難しいように思います。そういった意味でスイッチングコストは高く、解約が増えて顧客が減る事象は起きにくいと考えています。
営業支援ツール
ズームインフォは営業支援ツールですが、当然ながら買うのは営業部門になると思います。現在リセッションが懸念されますが、会社が投資を絞る時にフロントである営業部門の優先順位は劣後する傾向はあると思います。
プロフィットセンターへの投資は業績数値に近い、または直結するので、バックオフィスなどコストセンターへの投資から絞っていくのが順番でしょう。また営業部門は収益を稼いでくるわけなので予算(財布)の大きさも交渉の発言力も強いことが想定されます。
以上のことから、企業の投資減少が回ってくる順番が遅く、かつ財布の大きい部門がお客さんのため、ズームインフォ自身の業績も基本的には強いであろうと想定されました。
商材故に必要な営業力
営業支援ツールといえばセールスフォースですが、セールスフォースはITの会社というより営業会社の印象が強いです。強烈な営業力を持っていると思っているのですが、営業支援ツールを扱う会社としてはズームインフォにも同様の鬼営業力を期待しています。
決算に対する期待もそうだったのですが、そもそも営業支援ツールを売る会社の営業が目標未達であるのは情けないように思います。セールスフォースが決算をミスらないのと同様に、ズームインフォにも悲しいかな商材故の責務があると考えます。
もちろん今後も決算はミスしないことを約束しないですし、そうであるとも思っていませんが、並みの企業よりは業績数値に対するコミット力はあって然るべきだと思いますし、ズームインフォがダメなら他の会社はもっとダメと思えるくらいにはなって欲しいなと思っています。
今後の投資
今保有している平均単価は現在の株価より下であり、含み損の状態です。決算後に地合いも良かったために足元は株価が大きく上がっていますが、今後相場自体がどうなるか見通し不明瞭なのでまた落ちてくることはあると思います。
積極的に大きく投資する予定はないのですが、時々納得できる水準で拾っていこうと思います。
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