昨今はレバナスをはじめとして、攻撃力の高い投資が好まれる流れがあるように思います。インデックス投資による株式投資では飽き足らず、レバレッジを掛けてより一層の攻撃力を高めていく傾向ですね。
守りの投資はもう不要なのか。私にとっても大きな課題です。
レバレッジでの長期投資というイノベーション
トップ10の内、3商品がレバレッジで、3.8倍、4.3倍のブル投信が入っています。
様々な投資戦略がある中で選ばれているものですから、買っている人には相応の戦略があるものと推察されます。個人的には検討の遡上には乗らない商品ですが、SBI証券口座の投信として売れているわけですから、それなりのニーズがあることは容易に想像できます。
元来、レバレッジ商品を長期で積み立てるという概念が金融業界としてはおすすめされるものではなかったと認識しています。
その中で、大和アセットマネジメントだと思いますが「レバナス」「つみレバ」というフレーズで長期積み立てで買ってもらうというマーケティングに成功したのは一種のイノベーションというか革新的な要素だったのではないかと素直に感じています。
レバナス論争は始めればキリがないのでするつもりはありませんが、少なくとも長い時間をかけて着実にそれなりの資産を作ろうという発想で買われているものではなく、ある程度の短期間で、大きな資産額を獲得するための戦略に沿った買い付けがされているのだろうと推察します。またこちらが投資信託のランキングであり、ETFでも数多くのレバレッジ商品がある中で投信を敢えて選んでいるので、今日明日でスパッとトレードするわけでもないのだろうなと思う次第です。
攻撃力を高める投資
レバレッジは言わずもがなですが、昨年までお祭り騒ぎだった米国IPOやSPACも攻撃力を求める投資だと思います。現に昨年であればIPO後1,2か月でマルチバガーはポンポン生まれていた印象があります。
Twitterをはじめ、目立つ人たちというのは短期間で数百万、あるいは数千万円の収益を上げていきます。またインデックス投資の開発によって個別株の選球眼が無くても、市場丸ごとレバレッジを掛けて、という方法で攻撃力を高められるようになりました。
一攫千金というと狙い過ぎですが、それでも短期間で爆益を目指す投資はもはや一般的であり、レバレッジ商品を保有するかどうかはまだ人によってハードルがあるものの、米国IPOに関してはもはや普通の投資となった感があります。私もレバレッジ商品は保有していませんが、IPO株は数銘柄保有していますし、狙っている銘柄もある状況です。
私自身が攻撃力を高める投資に関心がないとか批判する気持ちはありません。
前述の通り株のみならず仮想通貨にも投資をしているために私も足を突っ込んでおり、比較的短期間で大きな収益を上げられたらいいなという気持ちが全くないと言えばうそになります。そこには夢があり、投資をするからにはという気持ちが大なり小なりあって然るべきとも思います。
攻撃力全振りの長期投資は報われるか
私もレバレッジ商品を保有しないとはいえ、ポートフォリオに債券を含まない結構攻撃的な資産構成で臨んでいます。自分の年齢や年収、環境を考えて今の期間は債券投資をしなくていいと判断しているからではありますが、それでもアセットアロケーションの観点では大きなリスクを負ってリターンを追及していると言えると思います。
とはいえ、より一層攻撃力を高めようと思えば、個別株、レバレッジ、仮想通貨などなどやりようは無限に存在します。攻撃力が好まれる時代ですが、攻撃力全振りのポートフォリオが最終的に報われるのかどうかは分かりません。
大きな勝ちは人々の記憶に残るわけですが、負けない投資はほとんど記憶にも残らないし、そもそも話題性もありません。単純に露出頻度、そして人間としての本質的な欲望から、攻撃力を高めることへの動機は働きやすいのではないかと思ったりします。
どこまでいっても答えはありませんから、自分が何のために投資をしていて、何は避けなくてはいけないのか。そんなことを考えながら、ポートフォリオをブラッシュアップしていきたいなと思います。
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