私の投資履歴書~インデックスを添えて~

モノクロさん家(チ)の運用記

全世界への長期投資で地味かつ着実に資産が形成される(予定)

ユナイトアンドグロウ(4486)2022年2Q決算結果と考察

数少ない日本株の個別株であるユナイトアンドグロウが2022年2Qの決算を発表しました。基本的に継続ホールドしますが、成長スピードを上げて欲しいと思います。

 

2022年2Q決算結果

以下、決算説明資料より抜粋です。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/4486/tdnet/2173462/00.pdf

決算は好調なように見受けられます。

特に利益面は通期計画進捗率でも6割近く達成済みで、進捗は好調ですね。売り上げ以上に利益が上がっているので、後段でさんざん述べることになりそうですが人手不足感から既存社員が回転しまくった感じが出ているように思います。

いずれにしても数値面だと問題ないように思いました。

 

気になるところ

以下気になるところですが、基本的には「人員数」です。ビジネスの内容ややり方、取り組み方や環境には文句ありません。

 

対象市場における成長ポテンシャル

市場としては大きいと思います。ターゲット企業でおよそ2万社(都内の50~1,000人未満企業)あり、そのうち150社くらいしか取引していません。開拓余地しかないことは改めて良く分かりますね。

 

インソーシング事業の動向

問題はここからです。

シェアリング企業数の推移、コーポレートエンジニアプールの推移が気になります。

売り上げは伸びていていいですね、なのですが、シェアリング企業の母数が大して増えておらず、実働会員数に関しては減少してしまっています。

基本的に労働集約的なので、前後の話から推察するにシェアリング社員(コーポレートエンジニアプール)の数が伸ばせていないために案件を回すのがカツカツな状態なように思います。正直この手のビジネスは、社員の専門性は当然そうなのですがそもそも頭数がいないとトップラインにキャップがはめられてしまいます。

逆に利益が増えているのは、既存社員がお客さんを回しまくっているから(高稼働)だからですね。

 

やっぱり稼働率が高い。フル回転も良い所ですね。

稼働率が高い方が効率いいじゃん、という見方は当然あるのですが、社員のキャリアや中長期的な満足度などを考えると、あまりにフル稼働が続くと持続可能ではなくなります。これは数値上の良し悪しと人が働いていることの実態とのバランスかと思いますが、あまり高稼働に頼らない状態にするのが個人的には良いかと思います。

 

2Qは利益が好調でしたが、通期の見通しは上げてきませんでした。採用や人事関連施策に費用増加が見込まれるとのことなので、採用に力入れるんでしょうね。

またこの会社、社内の教育などに手厚い印象があるので、そういったものにお金をかけるのだろうなというのは容易に想像がつきます。

 

ご参考までに、という感じですが、現時点で東京都を軸に周辺県のみに展開領域を限定しているのです。大阪、愛知などの大都市圏無視でやっている。

逆にここまで限定して回している感じなので、人員数がどれだけ成長に寄与するかを考えると涎しか出てきませんね。故に頭数が大事なのだと繰り返し思います。

 

グループビジョン2033

株主でありながら今更気づいたのですが、2033年に1,000人体制を目指すとのこと。

 

2033年?!

 

今から11年後に1,000人。今200人。11年で5倍の人員数。

遅い。非常に遅い。のんびりさんです。ベンチャー?スタートアップ?グロース株?何でもいいのですが、さすがにタイムラインが冗長すぎる印象を強く持ちました。

 

ホールドするが一言モノ申す

もうひとえに人員数確保して、という感じです。

私の保有銘柄にMSOLがありますが、前Qに採用関連費用を爆増させ利益を帳消しにしています。

shiawase-investor.hateblo.jp

shiawase-investor.hateblo.jp

直接的にMSOLとユナイトアンドグロウが同じことをやっているわけではないですが、大きなグループとしてビジネススタイルが同じです。

今現在、人を採用しようと思うと片手間や低予算でどうにかなるわけではありません。ユナイトアンドグロウの場合、新卒採用と戦力化に関心があるように見受けられますが、分野的にも5年もいればコンサルファームとかに行きたくなって、それなりの年収提示されればすぐいなくなる可能性が高いように思います。ましてや中小企業相手とは言えIT領域。国内のアクセンチュアの採用意欲見ても軒並み持っていくだけの採用ニーズが周辺にあります。

新卒は新卒で良いとして、とにかく今のビジネス状況を見れば、中途でそれなりの戦力を取って即座に頭数揃えに行った方がいい気がします。

MSOLは故に株価暴落したわけですが、私が見ていた通り株価は戻ってきているし、年末の修正中計でデカい数字を出してくるようなら、この暴落のきっかけとなった費用の使い方の正しさが立証される形になります。

そもそも掲げているものが2033年に1,000人体制なので、会社としても前のめり感が無いのだと思いますが、少々遅い気はしますね。多分2027年、28年とか、今から5年くらいがタイムラインとしてはまだ良い気がします。

今後もホールドしますが、PERが20倍を切るような価格であることには納得感もあります。新規受注を捌けるように期待するのみです。

 

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