最近、株式投資について改めて個別株の観点から学び直しています。投資歴のほとんどをインデックス投資に捧げてきましたが、個別株への投資も複数年になったことから、改めて読み返すと学びは多いものでした。
割安、バリュー株、グロース株とは
この株は割安
バフェット流バリュー投資
グロース/ハイグロース株投資
などなど。株式投資用語が簡単に使われていますし、自分も使っています。
しかし、改めて割安/割高とは何だろう?PERとは何だろう?バリュー株投資って何だろう?グロース株投資って何だろう?などと考えると、自分が実に浅はかで簡単にこういった概念を上辺だけで分かったつもりになっていたのか痛切に感じます。
PERって株価収益率だよね。計算式は株価÷一株利益だよね。
そういう事ではなく、そもそもPERってどういう概念なんだっけ?PERを投資にどう使うんだっけ?その背景には何があるんだっけ?なぜ指標として見られるんだっけ?リターンにどういう影響をもたらすんだっけ?
そんなことを問われては答えられず、改めて関心する日々です。
言葉の重みを感じること
グロース株でも割安という用語は使いますが、割安/割高といえばバリューちっくな用語ですね。
バフェットが何か買う、売却するたびにニュースになるし、バフェット〇〇みたいなアカウント名はたくさんあるし、何よりバフェット的なバリュー投資をしている人はたくさんいるんだろうと思います。
しかし、バリュー投資とは何かと改めて読むと、到底「バリュー投資をしている」なんて言えないくらいの言葉の重み、投資哲学の深さ、求められるスキルの高さに愕然とするわけです。この株は割安だ、なんて言ってみたところで、本来的にバリュー投資家のプロがやっていることの10%も理解していない。そもそもPERやPSRを見て、比較して、あら割安ですね、ってそういう世界じゃないんだなと改めて思い出すのです。
グロース株投資も同様です。とにかく、巷にある投資哲学は、連綿と続いてきた先人たちの肩に乗りながら、現代のプロたちが磨き続けているものなのだと感じます。
自分は何も分かっちゃいない。そんな気持ちに打ちのめされそうになります。
不調な相場で投資スタンスを見直すこと
足元では株価が好調になっていますが、つい先日まで、特に4-6月は地獄のような月だったと思います。
本来、相場が悪くなり、爆損を被ってからなし崩しに投資スタンスを変えるのは良くないことのように思います。
バリューとグロースが互いに対になっているように、特定のスタンスを取れば調子の悪い時期があるわけで、グロースに投資するんだと決めたはずが、これからは高配当株だ、となり、また相場が上がってくると、これからの時代はグロースなんだ、とコロコロ変えてみてもたぶんラッキーパンチでしか資産は増えないのかもしれないと思うからです。
それでも、ド素人の自分が勝手に浅い知識と経験、人の受け売りでなんちゃって論理的に考えて投資しているだけであり、そんなものに拘泥しても仕方ないのではと思うようになりました。自分が間違っていると思うのであれば、学習して1歩でも前に進んだ方が生産的だろうと思います。ただしそれは、今度はこっち、次はこっち、という単純な心変わりではなく、という前提があります。
とにかく、悪い相場の中で改めて自分を見つめなおし、誤りや思い至るものがあれば改良していく、そんなことは大事なことだなと思います。
生涯を通じて学習し取り組めるもの
お金を増やすために投資をしている訳なので、単純な趣味として楽しむことにはさほど意味はないように思います。儲からなければ意味がないのです。
しかし、資産の複利効果と同じように、投資する私自身にも人生の時間が長く残っています。その中で、来年までに何千万、5年で1億、とか高いハードルは無理だろうと思うものの、時間をかけて学び、進歩していくことはできるのだろうと考えます。
単純な趣味としては意味がないわけですが、それでも投資というのは一生涯を通じて取り組める活動なのだな、と改めて思います。
個別株としてはまだ始まったばかりの段階です。幸いにも退場するほどの損失を食らってはいません。(全体ではプラスです。)
自分の納得がいく投資哲学を探し求めて。これから長い旅路が続きます。
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