ロシアでとんでもないことが行われているようです。経済合理性の観点からはやむなし、あるいは生産的な意味では無意味、いろいろ受け取り方はできますが、人間としての進歩の無さに言葉を失います。
ロシア、余った天然ガス焼却か 「欧州の依存脱却の効果」推測も
ノルウェーの民間調査機関「ライスタッド・エナジー」は、日量434万立方メートルのガスが燃やされていると分析している。1日に燃やされているガスを金額に換算すると1000万ドル（13億7450万円）に上るとの見方もある。
1日に13億円相当の天然ガスを焼却破棄しているようです。
一方の見方では、売り手がいないことから発生しており、西側の経済制裁の効果的な面で評価できるとのことですが、もう一方では天然資源の不毛な浪費と環境破壊などが懸念されています。
言葉を失いますね。
根本的な人類としての進化が止まっている
日々ニュースでウクライナ戦争のことを見ることも減ってきました。ある意味慣れてしまったのもあると思います。
ただ改めて思うと、毎日人が死んでおり、今この瞬間も銃弾が飛び交う地域があるということです。
戦争をロシアがはじめ、エネルギーや食糧など天然資源が不足し、世界的なインフレとなり、経済停滞にまで到達しようとしています。そして自ら始めた戦争のツケとして、採掘した天然ガスを何に使うでもなく火をつけ燃やしています。
この流れの中で何か生まれたのでしょうか。全体の流れとして実に不毛なように思います。
私、個人的にはロシアの人、中国の人など交流も仕事も一緒にしてきたし、しています。誠実でユーモアがあり、面倒見も良く、彼彼女ら一人の人間として何らマイナスな感情はありません。これはお断りしておきます。
その上で、ロシアや中国といった国のやり方やものの考え方は好きになれません。戦争は当然ですが、コロナも含めて正直迷惑ばかりかけられている印象です。
人類にとっての貢献性があることをやって欲しい。そう思います。皮肉にもこの国々は常任理事国でもあるのです。
コロナ、戦争を発端とする相場において、株式全体、あるいはエネルギー株を中心に差益で大きく儲けられた我々投資家もいると思います。そしてこれから冬を迎えるにあたって、すでに不足しているヨーロッパのエネルギーなどを見ると、ロシアが静かに座っているとも思えません。そうなるとまた混乱を来すことが起きるかもしれません。
お金は稼げた。それだけのような気がして仕方がありません。
人としてそれで良かったのかと複雑な気持ちになるのが正直なところです。
私も一定の含み益を抱え、これまで投資で良い思いを大小ありつつさせてもらった身として、こういったことから無縁であるとは言えないし、言えばウソになります。お金を儲けたい気持ちは紛れもなくありますし、だからこそ投資を通じてそれを得ようとしています。
それでも、人ひとりが人生を全うする上で、こんな非生産的で誰の役にも立たず、自らの欲望によって多数の命を奪い、迷惑をかけ、自分だけが舞い上がった気持ちで死んでいくような生き方が果たして許されるのかと思わざるを得ません。
たくさんの資産を持てばいい。それだけの話だろうし、実際のところそういうものだろうとは思っています。それでも、富裕層だ、準富裕層だ、アッパーマスだ、とそれだけな人生も私が歩みたいものなのか定かではありません。
ただただ、根本的な人類としての進化が止まっている、そんな風に思うニュースでした。
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