10月半ばからの上昇相場で、真顔ながら心の中で踊っていたのが恥ずかしい今日この頃です。10月は指数と良い勝負をした米国株ポートフォリオですが、GAFAMの決算以後パフォーマンスを悪化させ、ここに来てハイグロースの思わぬ一撃も加わっていよいよ悲壮感が漂ってきました。
わざわざ手間をかけてインデックスに負けに行く
シンプルにはこういう事ですね。米国株は基本的にドルベースでしか見ていないので、円安を自動で反映しているインデックス投信と比較しても詮無きことですが、資産全体のポートフォリオはインデックスが支えています。曲がりなりにも銘柄選定をし、わざわざ時間をかけてインデックスに負けに行っている。
まるで貴族の遊びのようです。
そもそも私の場合、インデックスから始まった投資なので、個別株で指数に勝つことがいかに難しいかというのを理解してインデックス投資を主軸にしているわけです。それでも万一アウトパフォームするのであればと淡い期待を抱いているわけですが、現実はそう甘くなく、セオリー通り負けていく運命かもしれません。
黙ってインデックスに突っ込んでいれば増えていたであろうお金を捨てて、インデックス未満の収益を得るなんて、なんて馬鹿馬鹿しい趣味なんだろうか。人生は暇つぶしと某氏は言いましたが、暇つぶしにしても贅沢過ぎる趣味です。
純粋に悔しい
そんなことを考えて自分を責め立てながらも、湧き起こるのは「悔しい」という純粋な気持ちです。私も大人ですし、自分に投資の特別な才がないことは自覚しているので、指数に勝てないという事ではなく、納得した資産増加が出来ていないことに対して、ということです。
基本的に個人投資家が何か、あるいは誰かと比べて勝った負けたというのはあまり実のある話になりません。というより基本はそんな比較の発想に至らないようにした方が精神衛生上も負荷がないですから、やる必要なんかまったくありません。
それでもあまりに決算過ぎてから体たらくなので、敢えて資産額公開!みたいなコンテンツを見ては、同世代で何倍も資産を持っていて自己肯定感に溢れるものを目に入れ込みました。(マゾヒズムが過ぎる)
積み上げたいのですよ、資産を。
(とはいえレバなどは絶対しない。)
人の一生は重荷を負ふて遠き道を行くが如し
徳川家康の遺訓が素晴らしいです。
人の一生は重荷を負ふて遠き道を行くが如し。急ぐべからず。
不自由を常とおもへば不足なし。心に望み起こらば困窮したる時を思ひ出すべし。
堪忍は無事長久の基。怒りは敵と思へ。
勝つことを知りて負くることを知らざれば害その身にいたる。
おのれを責めて人を責めるな。及ばざるは過ぎたるに勝れり。
そう。投資も重荷を背負って長く旅するようなものです。
死ぬまでできる行為ですから、急ぐべからず。失敗したら学べと。
足りないものは常にあるんだと気付けば気を病むこともないし、欲が湧き起こったら苦しかった時を思い出して戒めましょう。
心安らかにいるために我慢が必要だし、感情に任せて行動すればまた損失を膨らませます。
勝ってばかりで負けをしないと危険ですよね。
自分の行動を反省すべきで、マーケットが、などと逃げてはいけない。
とこんな具合でしょうか。
とにかく、今回のことから何をやればもっと良かったんだろうと考えます。それでもだめだったのであれば、マーケットが味方しなかったということで諦めることも大事かな、なんて甘いことを考えています。
将来のリターンを信じて。そしてそのリターンを得るための行動を、正しいか分からない中、なんとかやっていこうと心を新たにしました。
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