私の投資履歴書~インデックスを添えて~

モノクロさん家(チ)の運用記

全世界への長期投資で地味かつ着実に資産が形成される(予定)

新NISAでクレジットカード10万円の積み立て設定ができるか

2024年に導入される新NISAでは、年間の非課税枠における積立枠は年間120万円(月10万円)となるようですが、現状クレジットカードでは月5万円しか積み立て設定ができません。

 

新NISAで積み立て枠をクレジットカードで設定できない

新NISAにおいて、積み立て枠は年間120万円、つまり月10万円が非課税投資可能となる見込みです。しかし、現在クレジットカードでの積み立て設定は月5万円というのが各社統一の上限であり、今のままではクレジットカード単体で月10万円の投資を設定することができません。

このままの状態で2024年の導入を迎えると、クレジットカードの5万円に加えて口座から5万円引き落とす設定になるため、なかなか気持ち悪い状況になってしまいます。この手の話は運用の細かい所なので今後情報は出てくるかと思いますが、かゆい所に手が届く環境整備が期待されます。

 

月5万円の根拠

そもそもなぜ月5万円が各社統一で上限になっているかというと、どうやら法的な制限でそうなっているようです。「金融商品取引業等に関する内閣府令」というのが法的根拠になっているようで、詳細には以下の通りとなります。

金融商品取引業者における信用の供与を条件とした有価証券の売買の受託等の禁止の例外)
第百四十八条 法第四十四条の二第一項第一号に規定する内閣府令で定めるものは、信用の供与をすることを条件として有価証券の売買の受託等をする行為のうち、次に掲げる要件の全てを満たすものとする。

一 証票等(証票その他の物又は番号、記号その他の符号をいう。次条第一号イ、第百四十九条の二第一号イ、第百五十条第一号イ及び第二百七十四条第一号において同じ。)を提示し、又は通知した個人から有価証券の売買の受託等をする行為であって、当該個人が当該有価証券の対価に相当する額を二月未満の期間内に一括して支払い、当該額が金融商品取引業者(有価証券等管理業務を行う者に限る。第三号において同じ。)に交付されること。

二 同一人に対する信用の供与が十万円を超えることとならないこと。

三 当該有価証券の売買が累積投資契約(金融商品取引業者が顧客から金銭を預かり、当該金銭を対価としてあらかじめ定めた期日において当該顧客に有価証券を継続的に売り付ける契約であって、次に掲げる要件の全てを満たすものをいう。)によるものであること。

  イ 有価証券の買付けの方法として、当該有価証券の種類及び買付けのための預り金の充当方法を定めていること。

  ロ 預り金の管理の方法として、顧客からの払込金及び顧客が寄託している有価証券の果実並びに償還金の受入れに基づいて発生した金融商品取引業者の預り金を累積投資預り金として他の預り金と区分して経理することを定めていること。

  ハ 他の顧客又は金融商品取引業者と共同で買い付ける場合には、顧客が買い付けた有価証券につき回記号及び番号が特定されたときに、当該顧客が単独で当該有価証券の所有権を有することが確定することを定めていること。

  ニ 有価証券の管理の方法として、預託を受けた有価証券(金融商品取引業者と顧客が共有しているものに限る。)が他の有価証券と分別して管理されるものであること。

  ホ 顧客から申出があったときには解約するものであること。

主には太字下線の部分が該当のようですが、法的に月10万円以上の積み立て設定はできないことになっています。あれ?月5万円ならあと5万円残っていると思いましたが、「当該個人が当該有価証券の対価に相当する額を二月未満の期間内に一括して支払い」の箇所を踏まえてクレジットカードの支払いサイクルの問題で引き落とし不能などの理由により支払いが重なる時に超過する可能性があるため、余力を持たせて月5万円としているようです。(2か月分が請求されても10万円で収まるということかな?)

要するに月5万円というクレジットカードの積み立て設定は法的に規定されており、新NISAが月10万円まで可能だからと各社が勝手に10万円にできるわけではないようです。(へー)

 

法改正に期待

逆に言えば法的な根拠であれば法の方を変えてしまえば良いではないか、ということで改正が望まれます。

確かに月10万円の投資を実行可能な家庭が日本にどの程度あるかと言われるとなかなか難しいのですが、過半数という事は無いだろうと思います。その点において月10万円まで投資可能として欲しいというのは数的にすごく大きい声にはならないかもしれません。

しかし、新NISAの枠組みとして年間120万円と設定しているのであれば、その分は今の潮流に従って実行可能なように法改正してくれても良いのでは?と思ったりします。少なくとも積み立てで枠を埋める人にとっては若干難儀な所であり、是非クレジットカード単体で積み立て枠は埋まるようにしていただきたいことでしょう。

やっと大枠の議論が漏れ聞こえている段階ですので、確定情報や運用の細かい所は来年ちょこちょこ出てくると思いますが、クレジットカードの積み立て設定に関しては気になる所ですね。

 

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