私の投資履歴書~インデックスを添えて~

モノクロさん家(チ)の運用記

全世界への長期投資で地味かつ着実に資産が形成される(予定)

Googleに吹く逆風を解釈してみる

MicrosoftのChatGPTから連なるbingへの実装はGoogleに危機感をもたらしているように見えます。

 

AIの実装が再燃

MicrosoftのOpenAIへの出資からChatGPT、そして検索ツールのbingへの矢継ぎ早な実装は低迷する株式市場にAI相場をもたらしているように思います。私はMicrosoft保有Googleは売却済みで過去保有していました。なお、私はGoogleに関して元来前向きにとらえており、appleよりも欲しい銘柄だと思えるほどにこの銘柄に抱く印象はポジティブです。しかし、状況はかなり苦しいと考えています。

AIそのものは数多くのシステムの裏側で動いている時代になり、AIだから価値があるとか素晴らしいといった時代でもなくなったと思っています。しかしChatGPTは対話型AIとして消費者がAIと直接向かい合っている実感が湧き、まさにSFのような体験をもたらしたことから話題の中心に躍り出ました。

私は技術的な知識に欠けるので技術評価はできませんが、かつてAIといえばGoogleが最先端にいた印象があります。DeepMind Technologiesは2014年にGoogleに買収され、2016年にはAlphaGoがプロ囲碁棋士を初めて破り大きな話題になりました。

そんなGoogleが今は後手に回っている印象があります。今回のAIテーマは、MicrosoftのOpenAI出資から製品実装までのあまりに早すぎる攻勢で、少なくとも話題性の面ではGoogleを遥か圧倒してしまいました。Googleは開発していたBardを前倒しでリリースせざるを得なくなり、その精度がイマイチだとのニュースもありますが、とにかく焦りは素人目にも感じる所であります。

それまで息をひそめていたようなMicrosoftが、第4コーナーを回ってから一気に先頭に躍り出るような展開で、二番煎じからの駆逐が得意なイメージがありつつも今回は特に差し込みが綺麗に決まってしまったように見えます。

ChatGPTを組み込むと発表したC3.aiも爆騰するなど、AI相場が訪れています。

 

Googleを取り巻く環境

思えばGoogleはメガテックの中でひと際苦しいように思われます。

  • 情報集中による情報保護の逆風
  • 広告事業の寡占度合いに対する逆風
  • 広告市場のマクロ環境冷え込み
  • Microsoftの検索に対する攻撃
  • Amazonのショッピング広告に対する攻撃
  • TikTokの動画広告に対する攻撃

素人の私が考えられるだけでもパッとこのくらいはありそうで、大小攻撃にさらされているメガテックの中でも一番苦しいのではないかとすら思います。

Googleの心臓は検索とYouTubeのように思いますから、その二つ共に強敵現る状態です。特に広告市場自体が弱い中でシェアを奪いに来る競合との関係はマーケットの縮小とシェアの減少のダブルパンチになり相当苦しいように思います。ともに苦しければ通常の競争ですが、そもそも製品自体の優劣に関わるものもあり、取られると二度と戻ってこない可能性もあり得ます。故に緊急事態なのでしょう。

Googleはここからどう挽回していくか注目です。

 

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