元寇とその後の影響
元寇と言えば鎌倉時代に元のフビライ・ハンが日本征服のために2度博多に襲来し、2度共に鎌倉武士が退けた戦いですね。暴風雨によって撤退したこともあって、神風の概念にも通じていきます。
Microsoftの対話型AIを搭載したbingのリリースはGoogleにとって元寇かもしれません。少なくとも、Googleは防戦する立場になっています。
話は戻って元寇ですが、我が身を賭して戦い抜いた鎌倉武士は通常の合戦であれば知行に与れる所、防戦となった元寇では奪い取った土地がないことで褒美が十分に与えられないことに直面し、戦費の負担もあって経済的に困窮します。幕府も徳政令を出して救済したものの、根本的な解決にはならず子への領地分割相続も相まって困窮は進む一方だったようです。結果的にはそれらが幕府への不満となり滅亡した、ということです。
翻って、Googleは今回の戦いを防戦として立ち向かいます。シェアを取る戦いではなく、守る戦いなのかもしれません。戦い抜いた挙句、得たものが現状維持だとしたら・・・?そんなことを考えます。
勝者故の苦しみ
AI搭載によって検索のマーケット自体が新しく大きくなる可能性もあるかと思います。必ずしも縮小やパイの奪い合いだけに徹する訳でもないと思いつつ、あまりに広告を牛耳っているGoogleはシェアを一方的に奪われる立場であることは変わりません。
あまりに深いモートが敵ではなく自分にとっての堀になってしまったのかもしれません。そうだとするとなかなか皮肉なものです。MicrosoftのCEOナデラさんがまさに言っているようです。
まさにそうですね。
— モノクロ@手探りな投資家 (@saitoshi_ro) 2023年2月9日
失うものがない、小さい故の攻撃性。 https://t.co/c7TGONqwA0
またAmazonも広告事業が伸びており、AWSが鈍化し始めた今次なる収益源では、と言われています。そしてYouTubeはTikTokが強敵です。TikTokに対してはGoogleが奪い返す側ですが、他は防戦系のように思います。
この銘柄への投資分析は分かりませんが、勝者故に防衛戦になってしまうことを改めて感じさせられました。これまで、勝者故に他者を買収して取り込むという横綱相撲をまざまざ見せつけられてきましたが、いよいよ勝者同士が雌雄を決して戦う関ケ原の戦いなのかもしれません。
無理に日本史を取り込んでいる感もありますが、そんなことをふと考えていました。
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