私の投資履歴書~インデックスを添えて~

モノクロさん家(チ)の運用記

全世界への長期投資で地味かつ着実に資産が形成される(予定)

バフェット翁のTSMC売却にあれこれ思う

バフェット率いるバークシャーTSMCを大きく売却していたことが分かりました。

 

TSMCの売却

www.nikkei.com

著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米バークシャー・ハザウェイが14日に届け出た2022年末時点の保有銘柄リストによると、10〜12月期に台湾積体電路製造(TSMC)株の保有株式数を9割近く減らしていたことがわかった。金融株の一部銘柄でも持ち高減少が目立った。

TSMC取得の際にも大きなニュースになりましたが、今回も大きく売却したことが話題となっています。保有期間はわずか数か月とも報じられており、一部の業界人からは

台新証券投資顧問の黄文清副社長は「バークシャーがたった1四半期でこれほど保有を縮小するとは驚きだ。これは長期投資や継続的な株式買い増しという同社のこれまでのやり方から外れている」と指摘した。

とも言われています。

バフェット氏、数カ月でTSMC保有を大幅縮小-投資家警戒 - Bloomberg

 

思う事

TSMCを取得した際にも記事を書いていたのを思い出しました。

shiawase-investor.hateblo.jp

当時私は、

バフェットに半導体のイメージが全くなかったので多少驚きましたが、買いのタイミングというか半導体熱が冷めた今になって拾ってくる感じがバークシャーらしさを感じさせます。

元来、「自分の分からないものには投資しない」という教訓が有名ですから、半導体を勉強されたのかわかりませんけど、御年92歳で半導体に進出するとは素直にやっぱり勉強しているんだなと感動しました。私などは理解していないし理解するモチベもないということでさっさと切り捨てたので恥ずかしい限りです。

と書いており、バークシャーらしさを感じつつどこか本当にバフェットの判断なのか?と疑問を持っている様子です。(ブログはこういう時便利と改めて気づきました。)

その後”投資期間は永久”というバフェットの投資格言から、保有期間はイコール自分の寿命でもあると言えるから色々思う所があると締め括っています。

 

誰かが買ったから買うという事

誰かが買ったからという理由で株価が上がることは頻発します。バフェットは毎回のことですし、今の日本株であれば井村さんなどがそうだと思います。共に私は詳しく追って知っているわけではないのですが、それでもその人の判断に乗っかる人が居るから株価が上がるんだと思うと、少なからず誰かの選球眼を信頼してミラーリングしながら自分の資金をそこに突っ込んでいる人が居るという事かと思います。

今現在、90歳を超えたバフェットがバークシャーの投資判断にどの程度、どういう風に関与しているかが私にはよく分かりません。もちろんノータッチであることは無いと思いますが、これまでのように自ら全て調査し、判断しているのかはやっぱり分かりません。

少なくとも一般人の感覚から言えば、90歳を超えてテクノロジー半導体といったこれまで大々的に手掛けていなかったものに手を出すというのは並大抵のことではないように思われます。何より彼自身が自分の理解できるものにだけ投資すべき、と言っているのですから尚更です。

事の真偽は分かりませんが、少なくとも誰かが買っているからそこに乗っかるというスタイルは巷で言われるようにやっぱり危険なのかもしれません。

私たちはバフェットがかの有名な自身の哲学に沿ってその厳しい目を通り抜けた結果としての投資銘柄だと思っていますが、今のバークシャーの基準はそうではない可能性があるという事です。こちらが勝手に”バフェット”銘柄だと思っているだけで、全然別の運用責任者が自身だけで判断した銘柄なのかもしれません。

いずれにしても、もしTSMCに限らずバフェットだからと妄信して売買していれば今回のことは青天の霹靂になってしまいます。彼がとっくのとうに売り払った後にそれを知り、その時とは違う価格と状況で売らざるを得なくなります。もちろん私のような凡人に比べればバフェットが多少なりとも関与している銘柄に投資した方がよっぽどいいでしょう。しかし突き詰めて考えれば、わざわざ自分でミラーリングして投資しなくても、バークシャーに投資すれば済む話でもあります。信頼できる人がいるのであれば、その人に託すのが実は本質なのかもしれません。

今回のニュースはそういったことよりも、半導体の見通しや台湾に対する中国の動向という点で何かあるのではと言われていますが、投資の観点で私は別のことを考えていたというお話です。

 

↓ポチっと応援よろしくお願いします↓

にほんブログ村 株ブログへ