私の投資履歴書~インデックスを添えて~

モノクロさん家(チ)の運用記

全世界への長期投資で地味かつ着実に資産が形成される(予定)

10分の1から20倍になる塩漬け投資

塩漬け投資にも報いはあるかもしれませんが、表舞台に上がらない失敗にも想像を巡らせることが必要です。

 

10分の1から20倍になる投資

普段投資系の雑誌はあまり見ませんが、機会があってぱらっと目を通しました。日本株の情報が多く、日本株に注力していない私としてはほとんど分からないことばかりでしたが、コラム的に匿名個人投資家のエピソードが目を引きました。

某金融株を買い、その後10分の1になり、最終的に20倍になった話がサラッと書いてありました。あまり前後の文脈まで読んでいないので、その部分だけ切り取って感じた事なのでご本人の伝えたいメッセージとは異なるかもしれません。

一般的に塩漬けはNGと言われることが多く、基本的な戦略としてはイケてないと私は思っています。

 

shiawase-investor.hateblo.jp

それでもそこから反転して最終的に大きなプラスとなることは確かに現実としてはあるんだと再認識しました。

 

死屍累々の足元にも想像を巡らす

翻って、成功事例というのは良く表舞台にあがるものです。塩漬けがNGと言われるその先には表沙汰になっていない死屍累々があるのであり、何年にも渡って保有した結果、元の株価には戻らず、むしろ途中でのナンピンで損失の絶対額が拡大するという事象は数多あるはずです。

無数の銘柄がある中で、損失を抱えたポジションに資金拘束されることで機会損失が発生しているという見方もできます。いずれにしても、塩漬け期間が長くなるほど資金効率は落ちることにはなると思います。

塩漬けに限らず、どんな手法においても成功と失敗があり、世の常としてその内成功のものしか目につかないことは良くあることだと思います。1つの成功事例をもって、すべてが正解とは到底言えないのです。

 

指数の上昇と個別株は別物

インデックス指数が長期的に見れば上昇してきた歴史があります。もちろんその指数を構成する個別株も同様の傾向があることは言うまでもありません。しかし、個別株にはどこまで行っても固有のリスクがあるのであり、どんなに優れた企業でも時代や環境によって崩壊しえる可能性は消すことが出来ません。東芝、東電、GE、クレディスイス等々、一時期の輝きを失ってしまった企業は枚挙に暇がないのです。

インデックス指数は数百、数千の銘柄で構成されるため、個別のリスクは殆ど取り除かれていると言えます。その反面跳ねることもないわけですが、数多くの銘柄がコンパイルされていることからその動きは経済そのものの拡大にリンクしていると私は考えます。

インデックス指数が長期的には右肩上がりということと、個別の株が同様であることは高い相関にあるものの、本質的には別物ととらえるのがよさそうです。安易な個別株の塩漬けは、当然ながら必ずしも報われることは無いというのが私の見方です。

 

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