ファーストリパブリックが破綻、JPMが買収しました。日本の新聞で破綻が報じられると、こぞって日本語のツイートが増え、金融危機で世界崩壊、米国株式大暴落か、果てはDS支配の綻び、と散々な書かれようです。
ファーストリパブリック銀行が破綻
SVBに引き続き破綻し、JPモルガンが買収するとのことでした。月曜に間に合わせる迅速な処理を再度してきましたね。
日本の新聞で破綻が報道されると一気に日本語ツイートが溢れ、トレンド入りしてあーでもないこーでもないと言われていました。そしてそのほとんどは無意味なものであると思われます。
株価は暴落か？と予想した弁護士
某有名な弁護士先生が速報と銘打ちツイート。そこには明日は株価暴落？と記されていました。案の定普段から投資している人がコメントで突き返しており、先物の株価を引き合いに下がってませんよ、とそんなやり取りがされております。
そういったやり取り自体は置いといて、本件については銀行の破綻という側面で何やら大変なことが起きた、世界が壊れ始めたというツイートが思いのほか多くなっています。もちろん、そういったアカウントは普段経済、投資、そういうものは見ていないものですし、何より政治的思想の観点からそういったものには後ろ向きな人が多そうです。アメリカが崩壊したり弱体化するのが楽しい人ですね。
シンプルに遅い
その弁護士は速報と打ったわけですが、この件に関しては何のサプライズもなく破綻のニュース自体はもはや既知というか、先週まででその可能性を前提に様々取引がされてきており、買収先もいくつか報道された状態で、今回の結末は既定路線だと言えます。
そう、単純に遅いのです。
ニュースの知っている知ってないで優劣を競う意味のないことはしないのですが、サプライズニュースで青天の霹靂だと思っているのは全く普段経済や投資に触れていない人にとってであり、株価暴落かと心配して頂かなくてもマーケットは先に先にと織り込んで対応している訳です。事前に予知された事象に対しては織り込んでいくのであり、それが確定してからの報道には大きく反応することはあまりありません。株価は先行的に動いていくのです。
いずれにしても、政治的価値観が土台にあっての情報というのは無意味であるなと痛感します。アメリカが痛い思いをするのは面白い、そういうベースの上にニュースを解釈して一言余計なものを付け加える。そこから派生して同じ思想の人たちがあれこれ追加しながら話が原型を留めないくらいに歪曲していく訳です。
フラットに発信するニュースが大事だと再認識しました。
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