私の投資履歴書~インデックスを添えて~

モノクロさん家(チ)の運用記

全世界への長期投資で地味かつ着実に資産が形成される(予定)

減配や無配転落は株主還元を蔑ろにしているのか?

人気の高配当株投資ですが、減配や無配転落は株主軽視だとの意見もあります。個人的にはそれはNoの立場です。

 

配当だけが株主還元?

私個人として配当を重視した投資をしておらず、投資をする際にも配当がキーになって開始することは無い立場なので、そもそも配当自体を若干軽視しているのは背景としてあります。しかし、

減配や無配転落は株主軽視

との意見にはNoの立場です。

高配当だけでなく連続増配も人気なキーワードですが、株主還元といった場合に何も配当だけが対象になるわけではありません。何十年も増配し続けている企業は凄いなと思いますが、配当を払っているから、継続して増配しているから株主還元できていて、そうでないからできていないというのは一面理にかなっていますが、トータルで見るとそんなことは無いと思います。

企業価値とは配当だけでなく、値上がり益も当然入るのであり、その意味で自社株買いも立派な株主還元ですし、何より企業の収益性を確保していくことそれ自体が大きな源泉となる株主還元であるのです。

 

責任ある経営

●年連続増配は確かに素晴らしいですが、見方を変えると自分自身のその実績に縛られてしまっているとも言えます。経営を引き継いでも、その記録を途切れさせることはできないということです。

企業業績は自身のビジネスの強さ、マクロ環境によっても当然影響を受けます。個人的には、どんな状況でも意地になって配当を出す様な経営判断に責任があるとは思いません。稼げていないのであれば、配当に回す原資を削ってビジネスの強化に再投資するのが適当だと思っています。また、業績が良かったとしてもビジネスに再投資する方が更に収益力が高まるのであれば、無為に配当としてリソースを外部流出させず、ビジネスの内部再投資に回す方が賢い経営判断であると考えます。

無論、連続増配のすべてが盲判だとは思っていませんし、ことの本質として収益性が継続的に高まっているから増配できるという順番であることは全くの正論であると思います。しかし、それと連続増配を途切れさせないという見方は似て非なるものであり、この順番が逆なのであればむしろ無責任な経営ではないか?という話です。

 

総合リターンが全て

高配当といった時点で投資可能な銘柄には一定の縛りが出てきます。企業フェーズとしても高成長の時代を過ぎた地道な成熟企業になるでしょうし、業種としても偏りが出てきます。無敗の多いハイテクなどは自然と投資割合が小さくなるでしょう。

いずれにしても株式のリターンというのはトータルで見るべきというのが私の見方であり、インカムゲインだけが株式リターンではない以上、キャピタルゲインも含めた形での企業価値向上が望まれます。私はキャピタルゲインに比重を置いていますが、インカムもそれはそれでリターンの一部であるとは思っており、総合的にどれだけ稼がせてくれるかにしか関心がありません。

インカムに注目し過ぎると見方が偏ります。キャピタルゲインを見ていないからですね。株への投資はトータルリターンであるという原理原則は今一度見直してみるのも有益だろうと思います。

 

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