私の投資履歴書~インデックスを添えて~

モノクロさん家(チ)の運用記

全世界への長期投資で地味かつ着実に資産が形成される(予定)

四半期決算はただのコストなのか?日本企業に必要か?

保有している数少ない日本株の決算が良くなく、深夜に腹が立ちました。

 

低成長、減益は「当初の計画通り」

グロース銘柄と認識していましたが、蓋を開けると売り上げはほぼ伸びず、販管費の増加で結構な減益をたたき出していました。結論から言うと内容は理解したのでホールドしていますが、マーケットは大きく売りで応える結果となりました。

腹が立ったのは社長がこの結果は「当初の計画通り」で済ませにかかったことです。確かに内容的にそうなんだろうと思いましたが、寝耳に水感を拭えずに腹が立った次第です。※資料を隅から隅まで読んでいないので私が見落としていただけの可能性も大です。

しかし以前MSOLでも優待廃止(個人的にはどうでも良い)による暴落と後手後手の意味不明な微配当に腹が立っており、IRが適当過ぎないか、株価に対する影響を考慮しなさ過ぎではないかと心底思っています。私がそういうIRレベルの低い銘柄を持っているからそう見えるだけだとも思いますが、日本株と米国株の差異の要素には決算はあると思うのです。

 

四半期決算はお飾りか

米国株をやっていると、今期の売上・EPSとそれぞれ次期のガイダンス、通年ガイダンスが出てくるのがテンプレートになっています。(ガイダンスは毎回全部出るわけでもないけど)業種や企業規模関わらず、決算報告としての要約はこのテンプレートに収まるのであり、その説明として定性的な話や裏の財務会計の話が出てくる建付けです。

しかし日本株の場合、EPSといった一株当たりの指標よりはグロスであり、コンセンサスも明示的に周知されているような印象もなく、結果として今期どうであったかという結果報告会以上のものではないイメージがあります。(私は日本株に注力してないので森を見ず木を見ているだけかも)

今回私が腹を立てた「当初の計画通り」も事前に周知してたのか、という点であり、そういう意味では次の四半期で計画されているなら声を大にして言えよ、ということを思ったわけです。翻って今回とは別ですがMSOLもこういう態度であり、明らかに通年の計画に及ばない収益を修正せずに期末を迎え、達しませんでしたと平然と言ってくる姿勢が頭に来たことがあります。

いずれにしても、四半期決算において結果どうであったかと同時に、その結果も受けて今後どうするのかの期待値調整が決算の場であり、過去の数値を発表するだけで終わらすのであれば物足りないというのが個人的な感情です。

米国株の場合はさらにCallがありますので、各社アナリストの質疑応答にも答えており、情報量の点でやはり株主はじめステークホルダーとの期待値調整の傾向が非常に強いと思っています。

 

長期的視点?短期的視点?

一時期経営の短期志向化などの点で「新しい資本主義」の文脈から四半期決算の廃止が言われていた時期があります。その後どうなったのか知りませんが、本当に論点は底なのでしょうかという事です。

四半期で結果を出さなくてはならないから経営が短期志向化するというのは本当なのか?個人的にはNoであり、四半期決算でCFOの首が飛ぶこともある米国企業が短期志向であるとは全く思いません。

いずれにしても、日本企業における四半期決算はただのお飾りとも思えます。少なくとも保有銘柄に対しては、極少額ではあるものの一応は株主なので、もう少しIRのレベルを上げてくれと要望したいそんな今日この頃です。

 

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