金融リテラシー教育を施そうとする投資家パパは多いかもしれませんが、私は違うかもしれません。
金融リテラシー教育は万能ではない
誰しも子供に苦労はしてもらいたくないし、その最たるものが経済的側面であろうと思います。人によってはそれが私立受験をすることかもしれませんし、金融リテラシー教育を施すことかもしれません。しかしアプローチは異なれど、最終的に子供に苦労してほしくないという思いは同じように思います。
ビジネスエリートとして高所得を得られるようになるか、一般人でも資産を作れるよう金融リテラシー、投資の知識を授けるかは人それぞれですが、一時期盛り上がっていた感のある金融リテラシー教育も万能ではありません。当たり前ですが、フローの所得が多ければ多い程資産は作りやすいですし、毎日カツカツの中から金融リテラシーで成り上がることは結構ハードルが高いことのように思われます。
確率論としては”ただのサラリーマン”でキャリアを歩む可能性が最も高く、イーロンやザッカーバーグのようにビジネスエリート、起業家となって大金に恵まれる人生は可能性が低いというのが現実でしょう。(故にそこには所得の格差があるわけです。)
個人的にはビジネスエリートになって欲しいとか、どの職業が良いとか、そういうことは心の中にはあるかもしれませんが、原則子供が自身で選ぶことだと割り切っています。勿論選択肢が増えるようにサポートや一定導くことは年齢によっても必要と思いますが、あれは良い、これはダメ、と私の価値観を押し付けないように、とは常日頃思っていることです。
知る事と選択する事
一介のサラリーマンである私ですが、投資をしながらこれからの人生を歩んでいきます。最後どのくらいの資産になり、何歳でどういう生活になっているのかは時と運次第みたいな所はありますが、それなりに続けてきたことをこれからも繰り返し、相場としても韻を踏む程度の継続性があるのであれば、恐らく人並み以上には資産を持った老人にはなって行けるのではないかなと漠然と思える程度にはなってきました。
人によって当然考え方は色々あります。労働から足を洗えるように投資で資産を確保しろ、とも言えるし、まずは所得が高まるよう人材としてのマーケット価値を上げろ、とも言えます。しかし、個人的にはどちらかが正解でどちらかが間違っているという”色眼鏡”で伝えたくはないなと思っているのです。
フローの所得とストックの資産には違いはあるし、労働と一括りに言っても在り方は色々あるわけで、自分の経験というn数=1の事象を唯一の事実として紹介するほど視野狭窄に導くものもありません。
例えば、家族との時間と労働は対立概念で、FIREの理由としてもよく挙げられるものだと思いますが、何も会社勤務するイコール満員電車への乗車にはならないし、毎日家族とご飯を食べる仕事の仕方だって実際たくさんあるわけです。それを苛烈な働き方をしていた自分の経験だけをもって、労働はイケてない、と整理してしまっては強烈な色眼鏡を通じた語りにしかなりません。
なので、まずは父親として、なるべく事実や事象に近い形で視野を広げてあげること、自分が望むことはやり方によっては実現可能であると知ってもらう事が大事だと思っています。その上で、実際にどうするかを決めるのは自分でやれ、と思うのです。
明るい未来を信じて
一人の父親としては、自分の人生が成功しようが失敗しようが、それ自体一つの教材である事には変わりがありません。私自身はそれで取り返せないものもあるでしょうが、次世代にとっては「だから投資しよう」「だから仕事を頑張ろう」「やめておこう」とか色々考える材料にはなります。
勿論、私も反面教師として子供の役に立つのは本意ではないので、サラリーマンとしての自分も、投資で資産を作ろうとする自分も、最後は良い結果になって子供に見てもらえるようになればなと思っています。
偏ったものの見方が目立ちやすく、目立てば拡散されてよりハイライトされる時代ですが、まずは物事を正しく正面から理解し、その上で自分が主体になって何を選ぶかを決めることが大事だと思います。唯一解は存在しないし、メリットしかないことも存在しません。子供たちから尊敬される親になれるよう、まずは自分が納得できる生き方をしていきたいと思います。
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