私の投資履歴書~インデックスを添えて~

モノクロさん家(チ)の運用記

全世界への長期投資で地味かつ着実に資産が形成される(予定)

インデックス投信の信託報酬競争には無関心?

アセットマネジメントOneが運用する”たわら”シリーズの信託報酬引き下げがあり、eMAXISが終了か、という一瞬の盛り上がりの後、eMAXISを運用する三菱も追随して信託報酬率を下げてきました。不毛な盛り上がりの感があります。

 

インデックス投資を巡る信託報酬競争

インデックス投資においてローコストであることは重要な要素となりますが、今や水準自体が昔とは違ってだいぶ低くなっていること、投資信託の場合もETFと比べてそこまで格差がなくなってきたように思います。

インデックス投資のみを行っているとこういうテーマでしか盛り上がれないので、たわら側の信託報酬引き下げはeMAXISに一撃を食らわせるのではと煽り倒すような意見もありつつ、即座に追随してきたことから結局は何事もなかったかのようになってしまいました。

eMAXISも業界最安を目指し続けるという方針のもとにあるので、今回も有言実行してきた感じですね。

 

規模が全ての運用会社

今回S&P500が対象だったように思いますが、正直な所追随する前からたわらがeMAXISを駆逐するような話には到底ならんだろうと思っていました。純資産額があまりに違い過ぎる(たわらが小さすぎる)からです。

インデックス投資はパッシブなので、運用会社の違いによる運用自体の差異はまったくないビジネスになります。その意味で信託報酬率の価格勝負でしかないという極めてレッドオーシャンな競争を強いられます。運用する側においては率が低い以上、乗算する母数となる純資産額の大きさがイコール収益なのであり、信託報酬率の引き下げ競争の競争力は純資産額の多寡が直結しているように思います。その点で、たわらとeMAXISには文字通り桁違いの純資産格差があり、信託報酬率におけるたわらとeMAXISの競争力の余力は圧倒的にeMAXISに分があるということになります。

なので、ビジネスの構造上常に純資産額が大きい方に分があり、後発でトップランナーを追い抜いていくのは相当に厳しい環境であると考えられます。

 

無関心でも恩恵を受けよう

eMAXISを絶対的に信頼するのも問題になりますが、一応は業界最安を常にやると方針立てしてやっており、これまでの実績としても有言実行しているのでこの手の信託報酬合戦にはアンテナ高く敏感にならなくても恩恵は受けられるように思います。

ただし、領域内でトップであるため、自発的に下げに掛かる動機は乏しいというのはあるように思います。バンガードほどDNAに刻まれるレベルで最安を追及するだろうとは思われません。

(これも事業構造故だと思っており、高コストな銀行の下にあることが要素であるように思います。)

そういう意味では価格競争を仕掛けてくれるライバルは必要であり、その点では今回のたわらの行動は非常に意味あるものだったと思います。

いずれにしても、もはや小数点以下かなり小さい率の競争になってきたので、一々そういったものにやいやい言うよりも入金を軸とした資産額それ自体の増大を個人としては取り組んだ方が実入りが良いように思います。インデックス投資には時間や労力をかけないこと。すべてはそれに尽きると思いました。

 

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