まだまだ先の話ですが、お金は使うためにあることを考えて出口戦略について思考実験はしておきたい今日この頃。
配当軽視の是正
私は配当軽視の人でした。配当なんか豚に食わせてしまえと思っていました。
しかし投資環境、自分の置かれた環境、投資アプローチの変更など色々あって、あまりに軽視し過ぎであると反省しました。
これまでキャピタルゲイン重視の姿勢を貫いていたのですが、今はトータルリターンであるとの考え方から、キャピタルゲイン+インカムゲインの双方にある特徴を踏まえた上で、インカムゲインについても軽視し過ぎることなくちゃんと考えようとスタンスを変えています。ただインカム重視の投資にするといった変更ではなく、引き続きキャピタルゲインに軸足はあるのですが、インカムゲインを軽視し過ぎないように改心しただけです。
キャピタルゲインにはスピードがあり、かつ青天井であるため、資産増加をより早く大きくするためには欠かすことが出来ません。一方、インカムゲインはゆっくりであり稼ぎ以上に支払うことはできませんが(財務的には出来るけど)、確定利益の一部としてまたキャピタルゲインより安定したキャッシュフローを生み出します。
どちらがどの程度良いかはスタイルや目的によって変わりますが、双方がそれぞれ特徴を有しており、いかなる場合もどちらかだけが正、優位であると断言するのは誤りだったと反省しております。
資産寿命は無限、人生は有限
そんなことを考えるに至ったのは出口戦略を考えたからです。シンプルに資産を運用し続けることを考えると株式主体で長期保有しているのが一番良いと思っていますが、資産運用期間は無限であっても自分はいつか死んでしまいます。
よく永久保有という単語が使われますが、企業はいつか陳腐化すること、保有できるかはあくまで銘柄の方に主導権があることに加え、自分がいつか死ぬことがあってあまり単語として好きではありません。
まずもってお金は使うためにあるのであって、余程後世のために生きると決めているのでなければ自分が生きている間に満足いくまで使う事が必要になってくるはずです。要は資産運用としての期間制限は確かにないが、引き出すことなく運用し続けて死ぬのは本末転倒だと思うという事です。道端で人を助けた時に凄く感じました。
そこで出てくるのが配当生活だったりしますが、人生後半において理想的には株式100%で引き続き運用を続けるのがいいとはいえ、寿命を考えると資産を保守的にする必要性はあるだろうし、キャピタルゲインよりインカムゲインとなる必要もあるかもしれないと思うのです。上手く資産形成できていたとしても、引退した後にリーマンを食らったら目も当てられないことはやはり無視できません。
そんなことを無視できるくらい資産額が大きければ良いのですが、凡人の到達点である1億2億では関係ないとまでは言えないと思います。生涯年収くらいしかないですからね。
トータルリターンの内訳をどうするかは戦略性があると思います。今すぐにインカムゲインへ資産を振る必要性はやはり無いのですが、今後自分の年齢や取り巻く環境を考えた時に、期間無限の中で考える合理的判断も有限な自分の人生にとっては合理的ではなくなる時が来ます。であるならば、トータルリターンのベストミックスは存在するのであり、納得いく形でお金を使えるように資産コントロールする術は今からでも考えておくのが良いのだろうなと思いました。
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