最近、ディズニーをよく見ています。ポジションは持っていませんが、消費者としては好きな企業なので、評価もしている一方、目に付く酷さもあります。
ブランド力があるディズニー
ブランド力の強い会社というのは消費財、ハードウェアなどなどいくつか有名企業が頭に浮かびます。ディズニーも間違いなくその中の一社であろうと思います。
コロナを経てDisney+を軸としたストリーミングへの関心は高い一方で、昨今のディズニーのコンテンツに関しては炎上も含めてかなり低評価があるのも事実です。俗に言う「ポリコレ」問題のど真ん中に居るのがディズニーであり、100周年記念作品という非常に価値あるタイミングの作品ですら大したインパクトはなく、ここ直近での大ヒット作は正直見当たらない印象です。
新たに生み出す力に疑義がある一方で、スターウォーズを始めとする既存作品でも後続作品はポリコレにまみれ、昔から作品のファンだった人たちにとって非常に心抉られる悲しい状態にもあります。
そもそもスターウォーズなどは買ってきた作品であり、Pixarも含めると0から自分たちで築き上げたブランドでもありませんが、正直既存のブランド作品にも傷をつける場面が多発している印象は強いです。
政治的な文脈での多様性など、ポリコレの裏にある思想を私は反対しませんし、ある意味そういう領域ではリベラルでもありますが、ことファンやビジネスという観点では何ら作品に魅力を持たせておらず、何ならそれが仇となって興行に失敗しているとするならそれを受け入れることはできません。
やはり作品面でのディズニーの惨状がよく分かるのがスターウォーズであり、その界隈での作品評価はとても優良企業のそれではないことが分かります。
ブランドを武器に食っているのか、ブランドに食わせてもらっているのか
ディズニー(DIS)は過去保有しており、現在もウォッチリストに入っていますが、所謂価値ある優良企業であるかの視点については正直疑いの目を持ち始めました。ディズニーランドは好きですし、作品も好きです。でも今まで築き上げてきた夢の世界をこれからも作って行けるのか疑問であると思いたくもなるものです。
ブランド力のある企業は非常に大きな強みを持っている企業です。しかし、そのブランド力を武器に食っていっているのか、そのブランド力に食わせてもらっているのかは大きな違いであり、今のディズニーは後者ではないかと考えることもできます。
これまで作り上げてきた莫大な遺産を傷つけながら、制作側の自己満足にしかならない作品しか生み出せないのであれば決して明るい未来は待っていません。ディズニーに関しては、投資家としての視点ではなく、ファンとしての視点から大きな問題があることもわかるものです。
これからも優良企業であり続けて欲しいですが、今進む先にそれがあるかは分かりません。
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