私の投資履歴書~インデックスを添えて~

モノクロさん家(チ)の運用記

全世界への長期投資で地味かつ着実に資産が形成される(予定)

配当はリターンより思い入れか

最近日本株を見ていると配当に対する思い入れの強さみたいなものを感じます。個人的に配当を重視していないこともあり、非常に偏っていると思う一方で、これが日本株において必要な要素だとも理解し始めました。

 

配当、配当、配当

日本株ではグロースを見ていることもありますし、元来私がインカムゲインにそれほどこだわっていないこともあって配当を求める声の大きさに戸惑いを感じていました。

過去、米国株でグロース銘柄を保有していた時は無配銘柄だらけでした。一方、日本株の方を見てみると高配当は流石にないものの、寸志程度にでも配当している銘柄が多く、中にはマーケットを今作っているような成長フェーズの企業でも配当を出していました。

成長著しい、別の言い方をすれば事業再投資で成長加速させるフェーズの企業が外部に資金流出させているのがなぜなのか疑問ですが、巷の意見を眺めていてもとかく配当、配当と求める声が多いように思っています。個人的には無配にして全額事業再投資してほしいような銘柄もありますが、株価が下がっているのは配当が、増配が、と言われているのを見るとなんだか別世界にいるような気持ちになります。

日本株においては「配当、配当、配当」が一つの考え方なのかもしれません。

 

アピール合戦

結局の所、実利としてのリターンを求めた配当というよりも、市場の中で埋もれてしまっていることに対するアピール効果としての配当要求であるようにも思われます。無配銘柄は短期投資しかできないとの意見まであり、偏っているようにしか見えませんが、一部の声とは言えそういう意見もありますし、何より新NISA関連でも高配当株投資のコンテンツがあまりに多いことを見ても全体的な傾向としては配当重視である姿勢は読み取れるのかなと思います。

資金の使い道が無いのであれば配当せよ、という話は米国株の方でも見てきましたが、日本株では事業再投資機会が潤沢にあると見える企業に対してまで配当せよと言われているのですから、バブル後の株価上昇に対する信頼性の無さは尋常ではないのではないかとも考えています。

いずれにしても、株式投資のリターンとしてというより配当そのものに対しての思い入れが強い感じは受けており、経済合理性でどうというより、出来高が枯れ果てているような銘柄ではとにかく顔を売るためにも配当、増配するのが手段の一つとして(安易に)求められるんだろうと何となく割り切りました。そういう社会なのですから郷に入っては郷に従えでそういうモノだと思うしかありません。

殊更高配当、不労所得みたいなものが喧伝されがちですが、何をするにも稼がなくては原資が無いことの方が本質的であるように思います。その点では枝葉末節な話なので、私としては根本的な部分で企業選定して投資ができればなと思っています。結果が出るかは分かりませんが...

 

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