総裁選が終わったと思いきや衆院解散とのことです。永田町というのは忙しい街ですが、是非若い方中心に選挙に行きましょうね。
それはともかく総裁選前後のマーケットを見ながら改めて考えてみました。
石破ショック
総裁選出後、初日となる今日のマーケットは散々だったようです。
日経平均-1,910.01 (-4.80%)となり、絶対額で2,000円近く、率で5%近い下落ですから決して小さくはないでしょう。それでも土日を挟んだためか、激しい下落とまでの印象は受けず、覚悟していた分混乱は少ないような印象もありました。
マーケットにおける期待
振り返ると、総裁選間近なタイミングから株高、円安に振れていることが分かります。
【日経平均】
【ドル円】
どかーんと下がっているのが総裁選終了した結果なのですが、色々他に要因があるとはいえ、マーケットとしては高市さんの総裁選出を期待していたとは言えると思っています。現に高市さんが敗れた結果、株安円高になっているので、そうは思っていなかった、そういう期待は無かったと思うのが普通です。
しかし一方で、事前の報道やネットの意見を見ていると、そんなに強く確信するほど高市さんが強かったとも思われず、投票の場面では緊張感が走るくらいにはよく分からない情勢であったとも思っています。要はこのチャート上の期待感というのは何かに基づくものではなく、単なる願望に近いものであったのかもしれません。
勿論あくまで”期待”なので、何かに基づかないとか、ある種の妄想に近い願望であることもしばしばあると思います。しかし、何の根拠もないような願望により高まった”期待”とそれが具現化した価格には要注意だなと思う自分もいます。
期待に乗りつつ、期待に乗らない
総裁選とリアルタイムチャートを横並びに眺めており、高市さんの結果が分かったと同時にグイグイ下がっていくチャートを見ておりました。石破さんが選出されれば誰しも株安円高を予想していたような状況なので、思った通りになったわけですが、さすがにこれで勝負は出来んよなと改めて短期的な勝負について思ったりしていました。
株価を始め各種の価格は期待によって形成されます。将来の期待無しに値上がりなど期待できないから当然のことです。そしてこの期待というのが時に過剰になり、時に過小になるから収益機会が生まれると改めて痛感しました。
長期投資において関係ないと言われることもありますが、個別株となると長期であっても気にしないわけにはいかないと思うのです。長期保有だ、永久保有だとどんなに言い張った所で、バブルの頂点で買った銘柄がいつそれを超えるのかは買った時の値段、つまり期待値と無関係ではありません。当時の期待値を超える期待を集めるか、当時の期待値を超える現実を迎えるまでプラスにはならないからです。
個別株において買値が重要だと学んだので、過小な期待の時に買い、過剰な期待の時に売ることは大事なことです。(そしてそれはほとんどできない難しいものです)
期待の高い中での勝負は難しいですが、期待の高まりの中でしか資産なんか増えやしません。期待に乗ることで資産を大きくすると同時に、資産を失わないためにはその期待に全乗っかりしないことも大事かなと思います。
ここに奥深さがあるんだなぁ、なんて思うと、投資は本当に良い趣味であるように思います。もちろん使い方によっては自己破滅も齎す怖い趣味ではあります...
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