シリーズ第6回はジャパン・ホテル・リート編です。
基本情報
投資関連指標
ジリジリ回復基調です。1/3くらい戻している状況でしょうか。
主要な物件
43物件を保有しながら、ヒルトン東京お台場が16.66%を占めています。
オリンピックも睨んだ戦略的取得だったのでしょうが、コロナにぶち当たってしまいタイミングが悪かったと言えるかもしれません。
大型フルサービスホテルで、あのヒルトンですから、お高いホテルですね。
RevPARは26,558円(2019年通期)と想像通りです。
ただしジャパン・ホテル・リートはラグジュアリーホテルのみに投資しているわけではないようです。
ラグジュアリーからエコノミーまで保有しており、ボリュームゾーンはミッドプライスとなります。
地域別には東京・関東で47.9%を占めますが、関西、沖縄にも一定程度分散しています。
外部成長戦略
インバウンドを意識した戦略です。
ジャパン・ホテル・リートは共立メンテナンス、オリックスがサポートとして入っています。賃貸先としてはHMJが主要なものかと思いますが、今回のコロナではHMJの商標を買い取ることで実質的な資金支援をしたと推察されます。(「オリエンタルホテル」ブランド)
内部成長戦略
森トラスト・ホテルリートと似たような印象を受けます。
都内一等地のホテルを所有するようなリートだと、あまり華々しい内部成長戦略は出てこないのかもしれません。スポンサー色が強いわけでもないので、物件の保有とその価値の維持向上に専念する形になりやすいのでしょうか。
考察
優良な物件
個人的に利用したことがあるホテルが多いリートです。
少なくとも私が利用した施設は、非常に高品質なホテルばかりで、リピートをしたこともあります。
当然すべてではありませんが、このリートの保有物件は体感として優良さを感じるという点で私にとっては魅力的です。
今後どうする
リートの規模、分散度合い、保有物件などいずれも魅力的だと感じています。
ただ今後を見据えると、年1回の分配金支払いのため、現段階で分配金が未定なままです。悪材料が出きっているわけではない点が若干懸念に思うところです。