コロナショック後のJ-REIT市場も最終戦の様相を呈しているように見えます。
今後も二番底、コロナの再拡大など、不安やリスクはありますが、足元では確実に資産価格が上昇しており、このまま再度の下落がないとすれば、J-REIT市場の最終便は発車間近と言えるでしょう。
ホテル系REIT
主戦場として残っている領域と思います。
ただし、正直なところ過熱感を感じずにはいられないというのが本音。ほかのREITに比べて値上がり幅も大きいですが、本質的にホテル業績が完全回復するのはまだ先のことだと考えています。
インヴィンシブル投資法人(8963)
この銘柄は戦場のど真ん中にいる。もはや今回のコロナショックにおけるJ-REIT部門の金賞銘柄です。良くも悪くも減配の衝撃で有名になり、下げているREIT、つまり今後の値上がりが狙える銘柄として認知されていることでしょう。
ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)
インヴィンシブルといったら、でもはやバーター的存在。ホテルREITといえば、の代名詞銘柄ですが、大幅減配事件で注目はインヴィンシブルの方が高そう。
インヴィンシブルより健全そうなイメージですが、分配金は未だ未定。年1回しかない分配金は、減配確実ですが、どこまで落ちるのかが実際のところ良く分からないという代物です。
商業系REIT
コロナ発生当初は客足が鈍る不安や、テナントの自粛閉鎖による賃料減免などの心配から回復も遅めでしたが、いよいよ離陸の時が来たようです。
ケネディクス商業リート投資法人(3453)
私の家宝銘柄です。
この子は愛おしすぎる。おそらく商業リートの上昇余地では、日本リテールファンド投資法人(8953)の方が大きそうなので、これからはそちらが伸びそうですが、ケネディクスはこのまま保有します。まだ伸びると踏んでいます。
イオンリート投資法人(3292)
ケネディクスに比べると少し劣等生です。ここ直近グイっと伸びる瞬間がありますが、どうしても上値が重い。特段売るつもりはありませんが、伸びしろを埋めるまでにはもうしばらく時間がかかりそうです。
ちなみに郊外型のショッピングモールは将来不安説がありますが、あまり私としては気にしていません。寂れたモール所有のREITを買っているわけではないですし、正直そういう意見は・・・特定のペルソナに当てはまるだけの声だと思っています。
オフィス系REIT
主戦場ではないかもしれません。
恐らくJ-REITで一儲けするのであれば、今はホテルが最もアツい領域かな、と思う。オフィスに関しては将来不安(オフィス不要論)をどの程度信じるかによりますが、少なくとも世間的には買いの優先度は高くなさそうです。
買いの順番としてはホテルの逆張りの方が先かもしれませんね。
どこを狙うか
物流リートにはもうチャンスがないと思います。
ものによっては、というのもありそうですし、もはや上昇しきってしまったために、他のリートが買われると値段が下がるという逆相関的動きをしています。
小幅な利確であれば妙味もありそうですが、他に出遅れている銘柄があるとするならば、優先順位は下げざるを得ないでしょう。
商業>ホテル=オフィスくらいの優先順位でしょうか。
いくつか最終戦の銘柄は絞り込みましたので、タイミングを見て買いに入ろうと思います。