一時期、日本の個別株投資に向けてネオモバの口座を開設しようとしていた時があります。結局申し込みだけで開設することはなかったのですが、今の投資環境やテクノロジーを考えると日本株とどう向き合ったら良いのかを考えます。
日本株にインデックス投資するのはイケてない
日経平均株価、TOPIXは指数としてイケてないと感じることがあります。
日経平均株価は”株価平均”の指数であり、よく言われるように値嵩株の影響が甚大です。ユニクロとかがよく言われると思いますが、時価総額とは関係なく株価で算出されるというのが致命的なように思います。
TOPIXは言葉が悪いですがゴミが多いです。東証が上場区分を見直す際に、しっかり排除するかと思いきや日本らしく現状維持の方向性が強く、大した整備にはなっていない気がします。ゾンビ企業というか、過去の栄光で上場しただけでもはや上場企業としてイケてないような企業があまりに多いというのが致命的なように思います。
曖昧な記憶ですが、こちらの本を読んだときに日本株は個別株で投資するのがベターだと共感した記憶があります。
全体として難しい話が多いのでつまみ食いすればいいと思います。指数としての日本株投資があまり機能しないことを述べてくれている章があったはずです。
とにかく、日本株へのインデックス投資はイケてない投資との認識を持っています。
投資環境とテクノロジー
この時代、あえて外国株を排除する理由は何でしょうか。
投資環境とテクノロジーの2面から、その理由は薄弱になるのではないかと思います。
投資環境
現状は米国株が最も整備されていますが、外国の個別株への投資は驚くほどにやりやすくなりました。手数料の面でも競争が進んでおり、お金をグローバルに展開することの障壁はほぼ無いように思います。
また、そもそも米国市場は最もお金が集まる市場であり、また投資家の投資環境整備も抜群です。中国株のように鶴の一声で崩壊するような理不尽なことは基本的に起こらないように思います。
テクノロジー
米国株に投資するとして、言語の問題が日本人の場合は特に発生すると思います。何を隠そう私も英語はできません。
が、DeepLをはじめとして翻訳技術は目覚ましいものがあります。少なくとも、ネットで情報収集するにあたっては翻訳機能を活用すれば大抵理解することはできるでしょう。何より、少し英語ができる程度であれば結局は日本語の方が理解力があるという事にもなるので、よほど自信がなければこれらテクノロジーを頼るのは普通だと思います。
母国語を日本語とする日本人としての優位性
日本株であれば言語の問題もなくあまねく理解ができる。それもあると思います。また、日本に住んでいるからこそ分かる肌感覚は確かに外国人には無いものであり、それは非常に有利だと思います。逆もしかりで、米国株に投資しようと思った時に肌感覚がないことによって実感が湧かないことも多いように思います。
ただ、日本語が十分理解できるからという理由だけで凄まじい優位性があるかと言われると疑問です。結局投資指標しか見ていないのであれば、米国株でもある意味日本株以上に情報が充実しているため、PERだPBRだの指標程度であれば言語関係なく同程度に分かるはずです。
言語の優位性は定性的な情報にこそ発揮されるため、ある意味投資指標でない深い情報をどれだけ得ているかに現れるように考えています。
その点において、結局投資指標や公開情報としての簡易な定性情報しか得ていないのであれば、日本語話者としての優位性はほとんどないように思われます。
日本人としての優位性は米国株に勝るか
総じて、日本語を話す日本人としての優位性が米国市場の強さそのものに勝るかという視点になると思います。
結局は市場そのものの成長性や強さが日本とアメリカでは異なり、その点では圧倒的にアメリカ優位なため、その差分を埋めて余りあるほどの優位性を日本株で持てるのかがキーになります。
そんなことを言ってしまうともはや機関投資家など職業投資家レベルの知見になってしまいます。
ストレスのない投資をしよう
私としては日本株は個別株でアプローチしたいと考えています。
ただし、日本株に限って積み上げていくような方法にも親和性がありません。現代の投資環境を考えた時、積極的、あるいは優先して日本株に投資する理由が見つからず、また根源的には個別株投資で指数に勝ち続けるのが至難の業という原理原則に照らすと、日本株の個別株投資だけでポートフォリオを組む論理的な強さが見つけられないということです。
しかし投資においては論理的な根拠もさることながら、市場に留まるための精神衛生がなにより重要とも考えています。ネオモバで1株1株買っていくのが性に合っていて、相場に翻弄されず貫徹して続けられるならそれがベストな投資手法になります。
大事なのは自分がどう考えて、どういうスタンスで臨むかということであり、都度何かに翻弄されてスタイルをころころ変えることではないように思います。
人それぞれ様々な投資手法があり、その中で自分にどれが最も合うのかを探っていく作業も、きっと投資をする中では楽しい行動の一つであろうと思いました。
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