悪名高いか分かりませんが、ロイヤリティファーマ（RPRX）は報われる投資になるのでしょうか。
かれこれ長いお付き合い
ロイヤリティファーマは2020年6月の上場だったと思います。私は20年7月に初動エントリーして以来ずっと保有しており、かれこれ3年経とうとしています。過去の取引を遡ってみると現在保有している銘柄の中では3番目に古い銘柄であり、上場して1か月後なので株主の中でも古参であることは間違いないでしょう。
この3年間、当然のことながら報われていません。
経営の強気と市場の弱気
CEOのパブロは毎回Callで強気な印象があります。直近上場来安値である32ドル台を付け、その後に発表されたのは自社株買いに加えてCEO自身も株を買い入れるというリリースでした。当然、そのリリースを受けて株価は一旦跳ねたものの、その後の決算では特段ミスが無かったにも関わらず下落し今に至ります。
こと最近は、経営とマーケットの間の温度差は大きいなと感じます。
医薬品のパテントに投資するというビジネスモデルと良く経営されていることで逆にアップサイドもダウンサイドもサプライズが少なく、決算で大きく流れを変えるような力が無いように見えます。また決算の見方が普通の企業と異なり、所謂売上高とEPSに値するものが別指標なので分かりづらさもあります。総じて爆発力は全くないと言えるでしょう。
いずれにしても、何ら落ち度があるわけでもなく淡々と医薬品に投資してはポートフォリオの強化を図っており、上場来配当も出して増配もしている教室のすみっコぐらしみたいな存在です。
ファミリービジネスというか、スモールビジネスとしてやっている分には何も言われなかったのかもしれないなと思います。キャッシュお化けと揶揄されることもありますが、100名にも満たない社員で文字通り巨額のキャッシュフローを築いているビジネスです。個人として裕福になるのであればこんな素晴らしいビジネスは無いだろうと思えます。
しかし上場したからにはスケールすることが求められるという事です。その点でアウトプットとしての株価は当然ですが、ポートフォリオの飛躍も物足りないのかもしれません。（ただ成長ペースは会社が元来想定していた通りです。）
今後の投資
この3年間、売ろうと思わなかったと言えば大嘘であり、一時期ポートフォリオから消し去ろうと真剣に考えていました。しかし結果としてはこの3年間で買い増し、23年5月時点でポートフォリオで一番大きい割合を占めるに至っています。
現時点で判定すればこの投資は失敗であり、良い投資ではありませんでした。配当含めてもプラスにはなりません。直接的に言えば、預金していた方がお金は増えていたのであり、他に有益な株式投資をしていれば比較にならない程増えていた将来もあったということです。
改めて本銘柄に関しては売り放つ予定はありません。少なくとも現時点ではホールドと判断しています。一方で、誤りは自分の買い値であることは認めなければなりません。高い値段で買ったから損しているという事に尽きます。
ポートフォリオが棄損しておらず、会社の成長も当初想定通りであることから売らないというだけであり、今後マイナスなことが起きればその時が別れの時になるんだと思います。
相場的に来るとすればリセッションであり、今後のマクロ動向次第では光が当たる可能性はあると思いますが、それは相場のことなのでよく分かりません。いずれにしても、ここから新規で入ることは慎重ですし、他に有益な投資先はあるだろうと思うので、おすすめ的な優先度で言えば低くならざるを得ないだろうというのが正直な所です。もちろん私は保有しているので、それなりに明るい将来を期待しているということは添えておきます。
日本で広めた張本人ももう保有していないとのことです。他人を理由にホールドすることはもうできないので、当たり前ですが自分自身の考えてポジションを取っていく時期になっています。栄光はあるのでしょうか。
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