私の投資履歴書~インデックスを添えて~

モノクロさん家(チ)の運用記

全世界への長期投資で地味かつ着実に資産が形成される(予定)

メガバンクに預けるお金で株を買えという破廉恥さ

株価が好調なこともあり、株式投資万歳なイケイケ意見もありますが、メガバンクに預金するならそのお金でメガバンク株を買い、配当を貰えば利息の何倍、みたいな話はやりすぎと思うタイプです。

 

配当利回り金利の何倍

三菱UFJFG:3.88%

三井住友FG:3.98%

みずほFG:4.29%

メガバンクも足元で株価は大きく上がっているようですが、配当利回りでは結構な水準をキープできているようです。一方、預金金利は年0.0010%で比べるのも馬鹿らしい差があり、元々高配当傾向な配当利回りに加え、足元のキャピタルゲインも得てしまう状況ではメガバンクに預金するお金でそのメガバンクの株を買え、と言いたくなる気持ちも分かる気はします。

 

商品性の違いを無視した論理に注意

どれだけ真顔でこういう事を”宣伝文句”として言っているのかによりはしますが、真に受けるには少し暴論な所もあり、個人的にはあまり好きな論調ではありません。何より、こういう荒っぽい比較での断言口調は相場が好調な時になされるものであり、メガバンクに限らずですがボロカス言われていたり相場が死んでいるような時には黙っているのが常であります。

元来、預金と株ではその商品性に雲泥の差があり、お金の目的を考えずして預金しているお金を安易に株に移すと痛い目に遭う可能性も十分にあります。元本保証の預金と勝った瞬間から目減り(株価の下落)をする可能性もある株に投資することがイコールで結べるはずもありません。

自分の投資が乗りに乗っている時はこういうことを言いたくなりますし、現金が目の前にあればとにかく投資したくなってしまう感覚に陥ります。相場全体が調子が良く、自分もそれにたまたま乗っかっているだけなのに、自分は投資の神様なのではないか、選ばれし者なのではないかというバフェットもしくはアナキン的な感覚に支配されるのは良くあることです。(そして程なくマーケットの下落と共にダークサイドに堕ちます。)

 

威勢が良いのも好調な時だけ

元来、キャピタルゲインがあまり期待できない高配当株のようなものでも大きく上げて来たのが今の特に日本株であり、配当は取れるし含み益も伸びるし、でこれ以上のことは無い状況にある人もたくさんいることと思います。投資の神様になった感覚が預金する金で株へ投資せよ、という格言の出発点なのかもしれません。

預金もインフレで実質価値が、とか、こういう配当の文脈でゴミのように言われることも多くあります。インフレについては実感をもって感じる時代になりましたが、それでも普段日本円で決済して生活している我々にとって預金は欠かせない手段であることに変わりはありません。預金がインフレに負けて困るのは、資産形成の中核として預金を据えて何十年過ごす時の話であり、そういう前段の前置きを省略してしまうと預金=ゴミクズのように見えてしまうのです。

投資においてキャッシュポジションに意味はありますし、日常生活においてはもっと意味のあるものであると思います。相場に踊らされず、株さえ買っていれば俺は神みたいなマインドに自分がなっていないかを冷静に振り返ることも大事かもしれません。

 

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