私の投資履歴書~インデックスを添えて~

モノクロさん家(チ)の運用記

全世界への長期投資で地味かつ着実に資産が形成される(予定)

投資の目標設定を資産額にするのが大事であると共に害である

20XX年までに●億円、今年の目標●千万円などなど。FIREブームもあって、総額いくらの資産を拵えるかを目標とすることが多いようです。資産額としての目標こそが大事である一方で、資産額の目標は害を招くかもしれないと思います。

目標としての資産額

20XX年までに●億円、今年の目標●千万円など、到達するべき資産額を目標とすることは多いように思います。

私も目安ではありますがそういった数値を持っていますし、個人投資家として一人の人生、一つの家族のために蓄財していることを考えれば、必要以上の蓄財をしなくて済むように、また明るい将来を感じられるように資産額目標があることは良いことだし大事なことだと思っています。

私自身が怠惰な人間なので、必要以上の蓄財のために余計に頑張りたくないという浅はかな気持ちもあります。

 

大事だと思うこと

投資は趣味でもあると思いますが、それでも損して良いわけではないので基本的には利益が出て欲しいと願うもの。また機関投資家でもないので、無為に凄まじい資産額を追い求める必要も多くの人には無く、自分が生きて死んでいくうえで理想としてなのか、最低限なのかハードルはあるものの、いくら必要なのかは明らかにして損はないと思います。

勿論お金なので、100万よりは1,000万円、1億円より10億円、というかいくらあっても困りはしないし、手に入れられるならどれだけでも満足しないのですが、それでも現実的にはそうなる可能性も低いわけですから、いくら必要なのかは考えておく価値があると思っています。

元々私は何歳までにいくらという金額感を全く考えようとしていなかったのですが、DIE WITH ZEROを読んでから少し考え方が変わりました。

(個人的にはサイコロジーオブマネーより断然こちらの方が刺さりました。)

早い話が無駄に稼ぐな、お金の使いどころを考えろ、ということなのですが、子供への相続分も含めてお金について考えさせられました。感じたことをもとに、できることは行動してみています。

 

害だと思うこと

一方で、資産額目標は機能しなくなる時があります。

基本的に、資産額は大きくなればなるほど自分のコントロール外の指標になってきます。総資産が100万円の場合は、それが90万円になっても入金で目標資産額までカバーできますが、数千万円の総資産で何百万も減ってしまうと入金ではカバーできなくなります。つまり、相場が悪い時には達成不可能な目標になってしまうということです。

当然、投資の巧拙によって収益を可変できるような腕前がある、あるいはそういったある種のトレードをしている場合はこの限りではありません。収益もその点ではコントロール可能なものとして、足りなければより稼ぐという事でカバーできるからです。(実際そんな都合良くいくわけではないので相当ハードな道のり化とは思います。)

結局のところ、自分自身が努力してつかみ取れるものでなければ目標たり得ないということです。

今年は過去最高に頑張って資金を投じたが、市況が悪く到達できない。

今年は過去最高に投資に対して怠惰だったが、市況が良くて到達してしまった。

いずれも学びや達成感、モチベーションの観点であまり良いものではないように思われます。

 

目標に加えてKPIも設定する

資産額は最終目標なのでKGIだと言えます。これをクリアするために投資しているので、最終的には到達せねばなりません。

しかし、前述の通りKGIそのものを追いかけていくと、コントロール外の要因で達成不可能になったりするわけですね。なのでKPIを設定する、という仕事でも良くやることを投資でもやったらいいのでは、と私は思っています。

少なくとも、インデックス投資と資産額目標はあまり相性が良いとは思っていません。バイ&ホールドする場合、市場の浮き沈みをそのまま受けるため、資産額が到達するか否かに対する市況の影響が大きすぎると思うからです。

なので、KPIとして私の場合は年間入金額を置いています。毎年の投資に対してクリアすべき指標はこれしかありません。入金額の場合、市況関係なく努力によってクリア可能だと思うからです。(もちろん景況悪化によって本業が影響を受けることはあり得ます。)

極端な話、最終的な資産額へは貯蓄オンリーで到達するのが一番努力100%の状態ですから、まさに自分のコントロール下にある指標だと思います。

足元では市況が悪く、資産額の伸びが低調、あるいは減少していく中で、FIREの話題も何となく薄らいできた印象があり、また何かモチベーション低下モードな雰囲気も感じる今日この頃です。

自分のコントロール可能な指標に目を当て、市況の浮き沈みに関わらずクリアしていく。そんな姿勢が最終的なゴールを手繰り寄せるのではないかと思う次第です。

 

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