プチFIREに向けてあれこれ考えています。その中で今回使う金額から最大限価値を引き出したいと考えていますが、1万円から引き出せる価値を知るには1万円使うしかないという皮肉を感じ取りました。
1万円から引き出す価値は不変ではない
今回1か月程度の贅沢FIREをするにあたり、使うと想定される金額を考えれば考えるほどに引き出す価値を最大化したいと思うようになっています。同じ1万円でもそこから引き出せる価値は決して同じではないという発想が大事です。
この本は私の心の名著ですが、同じ金額を10代、20代、30代、あるいは60代、70代で使ってもそれぞれ引き出せる価値は変わります。一概に若い時ほど大きい価値が引き出せると断言はできず、その時々に応じた相応しい使い方がある以上必ずしも若い時に使えとは言えないのです。
しかし、年を取れば健康や身体上の制約が出てくるのは一般的に言えることであり、体の動きに関する計画に関しては若い内の方が価値を引き出しやすいとはいえるでしょう。私も道端で老人を助けた時に痛い程感じました。
今回使う金額から最大限価値を引き出せる使い方が何なのかを考えていきたいと思います。浪費ではなく、投資でもなく、とにかく目の前の1万円を使って感じられる価値を最大化させるのが一つのテーマでもあります。
引き出した価値が妥当か判断できるか
今回、場合によっては資産の取り崩しも考えており、そのぐらいの覚悟を持って実行しようとしています。
しかし、思うのは1万円を使って何かを買う時、その引き出した価値が大きいのか小さいのかは経験が無くては測れないということです。一人1万円の食事を食べたことない人が、1万円のコースを食べたことの価値をどう判定するのか、ということです。1万円を色んな事に使った結果、経験則としてこれは良い使い方だった、悪い使い方だったと分かるものであり、1万円の食事がイコール良いものとも悪いものとも言えないという基準の難しさがあります。
1万円のコースを食べた時、これは吉野家の方が良かったと思うのか、別のお店の1万円のコースの方が良かったのか、同じお店の5千円のコースの方が良かったのか、ある意味そういう相対比較の中でコスパなのか、総合的な満足度なのか、承認欲求なのか、何らか欲を満たすその度合いを測らねばなりません。
1万円を使う経験が多数なくしては妥当な効果測定ができない可能性があります。
凡人が資産を作ろうとする時、節約や節制は切っても切り離せないものであり、その意味でいかにお金を使わないかという事に注力します。しかし、個人の人生としてはいつかその資産は使うための物であり、出口ではお金の使い方が大事になってきます。その中で、それまでお金を使ったことが無い人が使う局面で最も価値高い使い方ができるか、という問いであるように思われます。勿論、それまでの自分の生活と同じことをするだけの使い方であれば何の問題もありません。その経験は場数を踏んでいるからです。
株高、FIREブームもあって資産形成期の人口は多くなったと思いますが、資産取り崩し期の到来はこれからというフェーズです。いざ、お金を使う時にその使い方が分からないという問題はかなり起きるのではないかと思われます。使わないお金、使えないお金を貯め込むために今を節制しているのだとしたら、一体何のために毎日生きてるんだろうか、そんな壮大な問いにもなってきます。
今回の貴重な経験を通じて、お金の”使い方”も学びたいなと思っています。
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