インデックス投資家である私の中にある些細な、そして漠然とした不安です。
eMAXIS Slimシリーズはインデックス投資の最適解
私の中では、インデックス投資をやる上で、eMAXIS Slimシリーズは最適解だと思っています。
知り合いがインデックス投資をしようと商品のアドバイスを求められたとしたら、即答でこのシリーズを推すでしょう。
妻が投資をしたいと言い出しても(絶対あり得ないことだが笑)、このシリーズを推します。
私であれば具体的にはオール・カントリーですが、米国株を愛しているのであればS&P500なんでも良いです。とにかくこのリストから選べば間違いない、のシリーズはこれですね。
最低コスト水準の追求
何をそんなに推すのか、は信託報酬率です。インデックス投資はほぼこの信託報酬率が議論の90%以上を占めているとおもいますので・・・
アセットクラスによっては多少これを下回るファンドもありますし、野村証券のつみたてNISAで買えるスリーゼロ(コスト0円)とかあります。
(スリーゼロは戦略商品ですね。このファンドをオープナーにするマーケティング商品化と思います)
ただeMAXIS Slimよりコストの安い商品があっても、目くじらを立てるほどのことではないのが今の世の中の進歩ですから、基本的にこのシリーズからお選びください、というのが私のシンプルな回答になります。
本気で「居続けられるか?」
ということで、べた褒めしておいて何が不安なのですか?というと、こういう低コストファンドを続ける本気さです。
もっと厳密には、本気さそれ自体の熱量がどうかではなく、本気で「居続けられますか?」というのが問いです。
eMAXIS Slimの運用会社は、三菱UFJ国際投信です。端的に言うと、これが不安です、という。
会社的に疑っているわけではなく、MUFGのグループ会社であるということは?ということ。
つまり、みなさんの多くは銀行員じゃないっすか?ということです。
だいぶ遠巻きに書いていますが、低コストファンドを信念もってやり続ける上で、出向、転籍等々で銀行とグルグル人を回している組織は足かせになりませんか、を問いたいというのが真意です。
バンガードとの埋められない差
VTを買ったときに改めてインデックス投資を投信でやるのか、ETFでやるのかを自分なりに考えましたが、バンガードの商品との絶対的に埋められない差が2点あると思います。
コスト
コスト競争では絶対勝てない、ということ。バンガードは世界中から投資資金を引き寄せられますが、eMAXIS Slimは日本人からしか集められません。今後投資する人は増えていくでしょうが、所詮は国内の投資家のうち、インデックスに投資する人しか対象じゃない。
インデックス投資は規模の経済しかありませんから、そもそも顧客のマーケットが違うので、スリーゼロのように何かとバーターにするようなことをしない限り、バンガードのコストには永遠に勝てないと思います。
低コストへの信念
そして一番はこれ。結局三菱UFJ国際投信は一つのシリーズとして低コストを追及していますが、その他は普通の運用会社です。アクティブもあれば高コストなファンドもあるでしょう。言ってしまうと本気で儲けようと思ったら、インデックスファンドなんか売らない方がいい。
その点、バンガードは存在意義それ自体が低コストと密接なので、存在し続ける限り低コストを追及するでしょうし、万一コスト競争しないようであれば、バンガードそれ自体の価値が分からなくなってしまいます。
とはいえeMAXIS Slim一択
痛烈に不安を述べはしましたが、私はひたすらeMAXIS Slimを積み立てています。たまによぎるのが低コストで居続ける本気さってどの程度あるのかな、ってことですね。
社内の人たちが全員入れ替わっても方針を変えない、本気さを失わない、そういう商品にしてほしいと願っています。