宗教絡みの話題が賑やかな昨今ですが、投資も投資である種の霊感商法、あるいは優越感を煽り立てて自尊心を高ぶらせる新興宗教のようだと感じることがあります。
将来不安は必ず存在する
投資やお金に限らず、人間生きていれば将来に対しての不安は必ず存在します。占い師が「あなたは今何か悩みがありますね?」というのと同じで、無いという回答が存在しないのですから、フックとしてアプローチするには絶好のポイントになります。
年金が貰えるか分からない
老後のお金が足りるか分からない
給与が上がらない
貯蓄が少ない
そんな不安は誰しも持っているし、極端に言えば大富豪でもお金は足りないと思うのが世の常でしょう。資産100万円には100万円の、100億円には100億円の生活があるというものです。(バフェットみたいな生活の人もいるんですけど。)
そもそも明日死ぬかもしれないと真剣に考えてみてください。寝れなくなります。
不安を煽って行動させるのは宗教染みたことだけでなく、日常にもありふれたものですから、悪いことではありませんし、場合によっては効果的なことも多いと思います。ただ、過度に不安を煽ることで行動を誘導するのは、時に煽る側の意図が混じっているでしょう、ということです。
お金の不安に対する回答は投資?
投資という霊感商法
お金の不安を取り除くために投資をしよう。そんな話が多くなっています。
日本の状況を考えれば、経済的に将来盤石だと思えるような人は少ないと思います。ビジネスマンとしてレベルが高ければ別ですけどね。海外でも暮らせるわけですから。
ただ私のような一般サラリーマンで将来にわたって一点の曇りナシ!みないな人は存在しないと思います。
将来お金が足りないかもしれない、そんな不安から投資に導くわけですが、ちゃんと投資しないとあるはずだったお金すら失う事になりかねません。配当金って素晴らしい、キャピタルゲインの一撃で億り人、とか踊らされている場合ではないということです。
少なくとも株や債券などの主要な投資はアイビーリーグ出身の天才たちが命削ってお金を稼いでいる場所であることを忘れてはいません。仕事では全く太刀打ちできない、生きている世界が違うと思うのに、投資の世界では肩を並べていると考えるのは都合がよすぎかもしれません。
私も忘れてしまいます。まるで自分がハーバード主席卒業の超絶エリート感覚で投資していたりします。ダサいですね。
不安を煽る。投資が解決してくれる。節約して投資しよう。
投資をすれば皆が救われるわけではありません。ましてやグッズも買って、なんて言われたら・・・(別の話
投資という優越感喚起装置
投資をすると気持ちよくなります。隣の旦那は馬鹿みたいに郵貯に毎月貯金してるだけのポンコツだけど、俺様は株式に投資しちゃってるぜ。世界のことわかってるぜ。的な感覚です。
私もそうなります。まだ貯金で疲れてるの?
でも足元見ればインデックス投資の積み立て、雰囲気で買った株、含み損の山、そんなこともあるように思います。インデックス投資なんて自動でできるわけですし、バイ&ホールドを決め込んでいるなら経済ニュースとか関係ありません。引きこもって毎日テレビゲームしてても増える時は増えるわけなので、そんなことで偉そうにするな、と自分に問いかけたりします。
人より優れた行動をしているのだという優越感を感じるには素晴らしいツールかもしれません。
自分を失うな
最近はもっぱら自分にとっての投資は何だろうと考える仙人のような活動をしています。
煽り立てられて投資をするのではなく、自分の価値観で、自分の考えで、自分の責任でやっていける大人になりたいな、とそんな風に思っています。
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