私の投資履歴書~インデックスを添えて~

モノクロさん家(チ)の運用記

全世界への長期投資で地味かつ着実に資産が形成される(予定)

人はなぜ地方移住すると家を作り始めるのか

地方移住に少なからず関心があり、たまに動画など見ておりますが、地方移住のデメリットや末路といった動画を見ていた時、ふとなぜ原始的な生活がイコール地方移住なのだろうと思いました。

 

地方出身者はかく思う

私は地方出身で都内在住です。一般的に、地方移住と言われる場合には山の中や壊れそうな古民家を買ってDIYしてリフォームするなどの動画が良く出てきます。しかし、それなりに田舎で育った私も家を作るほどのDIYをしたことも親がやっているとこも見たことは無いことにふと思いが至りました。地方移住=山の中、家づくり、DIY...そんなものは地方の中でも特異な部類だろうということです。

 

地方の都市型生活

見方は色々あるわけですが、年を取るほど都市に住んだ方が良いとの考えもあります。病院等必要になる施設やサービスが比較的小さい範囲で済みますし、公共交通機関も発達しているので足に困ることが少ないこともあります。高齢になって山の中に住むと動けなくなるので、高齢者ほど都市部に住むのは実は有益なのではないかとも思います。

翻って、昨今”地方移住”と言われるものはド田舎も”ド”田舎で、山の中や人里離れまくった地、限界集落、そういう類のものが多い気がします。すごい緩い定義で行けば、名古屋、仙台、札幌、広島、福岡、那覇...所謂”地方都市”への移住も立派な地方移住になるわけです。単純に、”ド”田舎の生活はYouTubeのネタになりますが、地方都市や準ずる町への移住では何のネタにもなりはしません。(グルメ情報はネタになるかもしれませんが。)ネタにならないのは暮らしぶりが都内と全く変わりはしないからであろうことは容易に察しがつきます。美味しい食べ物以外に何か都内の人間が羨ましいと特別な思いで惹かれるものがあるでしょうか。多分ないんだと思います。(地方都市に魅力が無い、ということではなく、生活ぶりは都内と全く変わらない水準だし環境、ということです。)

 

”地方”や”都内”に込められた意図

結局、地方移住という場合にその”地方”に込められた意図は”山の中のDIY”という限定されたイメージでしかないんだなと思いました。都内在住=臨海エリアのタワマン住まいと同じ違和感を感じるのは自然でしょう。都内と言えば多摩地域も入りますし、その中でも”村”の地域ではまさに山の中の渓谷、といった地域もあるわけです。そこに住んでいる方も正真正銘”都内在住”です。

地方移住の末路として人間関係なんかは話題にもなりましたが、地方だからといってイコール濃密な人間関係があるというのも当然そんなことはなく、都内だってご近所さんと仲良くしないと苦労するというのは一戸建てを持っている方なら感じる所でしょう。マンションで隣人を知らないのがイコール都民ではないということです。結構当たり前のことなんですが、私自身ふと忘れていました。

実際にネタにならない地方移住に人の関心など湧かないので、どうしても突飛なものが表に出て地方移住はイコール重機も使って家を作るぜ、みたいなことになりがちです。繰り返し当たり前ですが、地方に住んでいるほとんどの人が自分の家を作るなんてことしません。普通に発注して作るし、建っているマンションに賃貸で住んでいます。

地方移住の失敗、FIREの失敗、など一時期のブームの反動でそれ自体ネタにもされるのですが、そもそも空想や妄想で、机上の空論というか、そういう状態や生活になれば幸せだろうという一方的な思いでやったこともないのに青い鳥を求めて突っ込んでいく結果でもあるのかもしれません。

スカイツリーも毎日見ればものの数週間で飽きます。

綺麗な海も、美しい山脈も、豊かな森も同様です。

結局、実経験としてその環境が永遠に続いても幸せに思えるというものが無い限り、何かを投げうって突っ込んでいくのはリスクがあるかもしれないと思いました。

 

↓ポチっと応援よろしくお願いします↓

にほんブログ村 株ブログへ