好決算を受け、数少ない日本株保有銘柄のMSOL（7033）がストップ高で引けました。
利益急増によるストップ高
MSOL<7033>はストップ高買い気配。前日に上半期の決算を発表、営業利益は8億円で前年同期比3.6倍と急拡大、第1四半期は同16.6％増であったため、ポジティブインパクトがストレートに強まる形に。前年度の積極採用の効果が顕在化したほか、営業強化によって新規取引先も拡大しているもよう。また、プロジェクトマネジメントソフトウェアプロエバーにおいて、生成AIを使ったAIコンシェルジュ機能の提供を開始とも発表している。
AI系の話は一旦置いといて、営業利益の激増による好決算でした。元来、採用にお金を使いまくって利益を消していたので、正直匙加減ではないかと思うのですが、収穫期と位置づけ利益を出していくと言っているのでその通りになった格好です。
暴落を乗り越えて
数少ない日本株の保有銘柄である同社ですが、これまで決算で文句の一つも言いたくなるようなことをしてきており、個人的にはIR何とかしてくれよと思っている可愛くも厳しく当たりたい銘柄です。
また過去には大暴落を引き起こしており、個人的には人災と考えていますが、結果的にホールドしたことが今時点では報われました。
よくコンサルと一括りにされますが、PMO専業ではあるので所謂一般的なイメージとは異なるという点で違和感がありますが、広義ではコンサル銘柄になります。PMOの需要自体は強いんだろうなとサラリーマンとしての従業員目線でも思いますし、これまでの利益の無さもビジネスそのものではなくお金の使い方という意味で経営判断であり、過去の暴落局面でもビジネス自体は死んでいないと思ってのホールドを選択しました。
正直PMO専業でこれだけ売りが立つというのが意外でしたが、プロジェクト型の業務遂行が増え、かつ部門を跨ぐような大型化に伴ってPMO需要そのものが強いことは分かります。PMOだけ委託するニーズもあるんでしょう。誰でもできるレベルではないと思うので、今後もビジネス環境自体は悲観していません。当然景気によってはプロジェクト自体がなくなるので比較的景気敏感かなとは思っています。
広くコンサル業界の世界に含めれば、上場企業ではアクセンチュアがありつつ、MSOLも相当数を毎年採用していることから、”コンサルタント”になりたい需要も結構あるんだなと思います。MSOLの給与水準がそこまで高いとも思われませんが、それでも日系企業で年功序列色が強い所にいるなら若い人ほど魅力に映る給与にはなるんだと思います。
総じてビジネスやそれを取り巻く環境については悲観しないので、これからもしばらく業績は伸びていくだろうと思います。しかし過去の決算の通り、コンセンサスコントロールを含めてIRの弱さが気になります。余計な株価の上下動は伴う可能性が高いので、あまり目先のアップダウンに感情を持っていかれない方が良いんだろうなと思っています。
↓ポチっと応援よろしくお願いします↓
