私の投資履歴書~インデックスを添えて~

モノクロさん家(チ)の運用記

全世界への長期投資で地味かつ着実に資産が形成される(予定)

蓄財に明け暮れて富豪になってから死ぬこと

コロナ以降、家庭や仕事環境の変化もあって自分の価値観や考え方、捉え方が変わったようです。中でも芸能人の訃報に触れると自分の人生を問いたくなる気持ちが湧いてくるものです。

 

芸能人の訃報は心に響く

また芸能人の訃報が流れました。生前の彼についての思いというのはそれぞれありそうですが、まずはご冥福をお祈りいたします。

コロナ禍以降、こうした訃報に触れることが多くなった(これはあくまで捉え方の印象)のですが、一般的な意見として世間的に成功していると思われている人が何らかの苦しみでこういうことになることは多くのことを問いかけてくるように個人的には感じています。

資本主義の世の中、一定の経済的成功と付随する名誉や権威といったもの、哲学的なものも含みますが定性的に幸福として定義されるものなど、こういったものを手に入れていくことは重要な要素であると思います。こういうものを一般的な凡人よりは手に入れているであろう芸能人が、結局は何らかの苦しみの最中にあり、結果として心の痛い結末に至ってしまうことに思いを馳せずにはいられません。

 

投資は未来を作るもの

投資というのは未来に得るべき果実への種まきであり、程度の差こそあれ本来今消費できるリソースを抑制して未来へ回す営みに他なりません。FIREブームに火をつけた収入の大半を投資に回す行為も今は熱が冷めているような印象もありますが、現時点のキャッシュフローの多くを投資に回せば回すほど、現時点の抑制度合いは大きくなります。

収入の8割や9割といった非常に高い貯蓄率自体がどうか、ではなく、それを10年続けて資産を築き上げ、さて明日から晴れてそれを使っていくぞと意気込んだ後、散歩に出かけて交通事故で死んだらどうするの?という人生そのものの不確実性に対する問いは付きまとう事になるんだろうと思います。

いずれにしても、人生そのものの不確実性は投資商品の比ではないというか、その要素も激変ぶりも、そして何より1回しかないという点でも異質なものであるように思われます。遥か昔から諸行無常と言われている訳ですが、今成功していても明日には分からないし、今どん底でも明日には分からない、良くも悪くも約束された未来などどこにもないんだという事を改めて思うのです。

 

人生は今を生きること

一般人からすれば成功している芸能人というのは殆どの要素で羨ましいと思えるものを手に入れており、何を辛いことがあってもね、とどこか思ってしまうのですが、それでも結局は一人の人間であり、口座の残高が100円しか無かろうが、1兆円あろうが、人間関係で苦しみ、失う事に苦しみ、未来に苦しみ、と大きさの程度はともかく誰しも同じことに頭を悩ませ、心を痛めていることに変わりはないんだなと思うわけです。

FIREを掲げる方には家族との時間を大事にしたい方が多いように思うのですが、私も含めてこの先今思っている家族との時間を大事にしたいとの気持ちが継続するかは分かりません。離婚するかもしれませんし、子供を看取らなくてはいけないかもしれませんし、何より明日私が死ぬかもしれません。前向きというか物理的に不可能になることもありますし、後ろ向きな意味で仲違いなどがあるかもしれません。おしどり夫婦の離婚、仲の悪い親子や兄弟、そんなものは世の中いくらでもあるしいるわけですからね。

将来いくらになるか、なんてよく考える人種の私ですが、今が無ければ将来もクソもあったものではありません。お金ができた時のことをいくら語っても、今ろくでもない旦那であればその前に妻からさようならと言われることでしょう。当然逆も然りです。要は今あっての将来であり、将来のためだけに生きている訳ではないと改めて思うのです。だからこそ投資とのバランスは大事であり、何十億何百億稼ごうと死んじまえばなかったも同じにしかならないという事でもあります。

壮大な話ではありますが、機関投資家ではなく個人が人生で使うお金を形成しているレベルの個人投資家であれば、結局こういう部分での考えが大事になってくるのかもしれません。

 

↓ポチっと応援よろしくお願いします↓

にほんブログ村 株ブログへ