なぜ私たちはロイヤリティファーマに固執するのだろうか。
特異な銘柄
このブログの検索ワードでロイヤリティファーマ、RPRXはかなりのボリュームがあります。またツイートしてもインプレッションが他の銘柄の比ではない銘柄、それがRPRXです。
古くは某翁の紹介から火のついた銘柄かと思いますが、異常なほど日本人が投資している謎の銘柄なのかもしれません。私にとっても思い出深い(まだ保有自体はしています)銘柄の一つですが、会社そのものではなく、話題的な意味でなんとも不思議な銘柄であります。
ロイヤリティファーマの将来は有望だ
ロイヤリティファーマの将来は有望です。
数少ない社員で膨大な資金を管理し、ロイヤリティへの投資を積み重ねることで毎年の収益を堅実に伸ばしていくことが出来ます。多数のブロックバスターで権利を獲得しており、今後も投資を積み重ねることで着々とキャッシュフローを増やしていくことが出来るでしょう。
経営陣は優秀であり、製薬業界に精通したプロフェッショナルが揃っています。つまり製薬のプロセスでその薬剤の有望性を評価し、将来性のある案件にのみ投資をすることで投資対効果を最大化できることが強みです。属人的な強みではありますが、既にマーケットでのRPRXのポジションは2位以下を大きく引き離すものであり、薬剤のロイヤリティ案件はトップポジションのRPRXの耳にまず入るだろうと思われます。
ロイヤリティファーマの将来は絶望だ
ロイヤリティファーマの将来は絶望です。
既に保有しているロイヤリティの内、トップの薬剤を除くNo.2以下の売上がピークアウトしており、収益の多くを占めるロイヤリティが落ち目の状態です。後続のロイヤリティは成長しているものの、絶対額ではまだ小さく心もとない状況です。
また成長率は10%と見られますが、足元それほどの成長も見られないようです。非常に堅実なビジネスモデルである反面、大きな成長も見込づらいかもしれません。また形式的には決算の読み方が通常の企業と異なり、所謂売り上げや利益はキャッシュフロー上の項目を代用することで把握することになります。一般的に分かりづらいため、投資するのをためらう意味で需給もタイトになりづらいかもしれません。
視野を広く
有望または絶望な理由を”適当”に書いてみました。嘘は無いと思いますが。
結局、良いことを言おうとすれば何とでも言えるし、悪いことを言おうとすればこれまた何とでも言えるんだと思います。株の売買が成立するという事は、誰かにとっては売りであり、他の誰かにとっては買いであるからです。全く同じ現象を目の前にしても、その後取る行動は全く反対になるという事でしょう。
別にRPRXに限った話では全くないわけで、そのことに没頭するほどに確実な事なんか何もないと思うのです。私もこの銘柄に没頭していた期間があり、今はそうではない期間で長らく保有している間に色々ありましたが、今はそんな心持ちでおります。
RPRXが素晴らしいビジネスモデルで仕事をしているというのはそうかもしれません。でもMicrosoftだってOfficeを起点にAzure、そしてこれからAIを絡めて来て、と考えると素晴らしいビジネスモデルじゃないか?なんて思うのです。同じ製薬なら今だとイーライリリーかもしれないし、将来の化けを狙うならエヌビディアだってテスラだって何だってあるじゃないか?そんなことを思ったりもするのです。
なぜかこの銘柄には不思議な魅力があるようで、これだけ悲惨なリターンで過ごしているにもかかわらず、未だに気になる人が多いという特徴があります。はっきり言ってこの3年間、Microsoftに投資していた方が比較にならない程資産は増えたのが事実です。
自分に対して改めて問うてみるのは、他に良い銘柄は無いの?という事です。
別にRPRXを否定したい訳でも肯定したいわけでもなく、シンプルに他に良い銘柄無いの?という素朴な問いなのです。
この銘柄は個別株投資においての大きな勉強機会を私に与えてくれた大事な銘柄です。買い直すかどうかはともかく、このままだと年末には損切りで全売却になることが確実です。強制終了となってはしまいますが、それでもたくさん学びの機会を与えてくれたこの銘柄には感謝しています。残り4か月程度ですが、何か良いことが起きれば良いなとは最後まで思っています。
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