私の投資履歴書~インデックスを添えて~

モノクロさん家(チ)の運用記

全世界への長期投資で地味かつ着実に資産が形成される(予定)

保有銘柄との間に無条件な愛は成立しえない

自分の投資方法を考えている最中に「保有銘柄との間に無条件な愛は成立しえない」とふと感じました。

 

ナンピンなどを考えていた

最近は個別株投資で良い価格でのロット作りができずに悶々としています。その中で、改めて買い増しや損切り、難平買いについて考えたりしていました。

私も去年あたりまで爆損銘柄を必死に握りしめていた時期を過ごしていました。

 

shiawase-investor.hateblo.jp

-30%、-40%という銘柄を握りしめて、将来性があるとか長期投資だからとか、何かと自分を説得しては握っていたような記憶があります。今年はそういった抽象的な期待(祈り)に頼らず切る時は切ろうと思いながらやっていこうと思っています。

 

バフェットは慈悲深い老人か

そんな中で、自分の保有銘柄に惚れるなという格言?を思い出して、ボーっと思索に耽っておりました。

バフェットと言えば、数々のインタビューや講演でコカ・コーラを引き合いに出すことがある印象です。バフェット自身もコカ・コーラが消費者として大好きなようですし、ある意味バークシャーの投資を代表する一番の銘柄であると言っても過言ではないかもしれません。モートの説明も、コカ・コーラについては一般人も述べられるくらい有名な話になっている気がします。(1ドル値上げすれば、って。)

そんなバフェットは慈悲深い老人なのかと考えた時、そうではないだろうなと思いました。というのも、それだけ大好きなコカ・コーラも彼のストーリーに乗らなくなったら容赦なく売却するだろうと思ったからです。バフェットは株式投資を事業の一部を所有することだと考えろと言っています。素晴らしいビジネスを回しており、無能な経営者に変わったとしても企業の輝きが失われないようなモートを備えた抜群の企業を割安で買うということもよく聞く話です。いずれにしても、コカ・コーラは彼のお眼鏡にかない続けてきた銘柄ですから、エピソードトークの度に引っ張り出すことにもなるんでしょう。

でもきっと、バフェットが愛しているのはコカ・コーラそのものではないだろうということです。愛しているのは今の輝かしいコカ・コーラであって、どんな状況、姿になってもコカ・コーラ社そのものを愛している訳ではないのだろうなと思いました。

生涯を添い遂げる伴侶は、老いても添い遂げるものです。老いて若さを失い、見た目が悪くなっても、愛しているのはあなた自身である、そんなことかもしれません。しかし株式投資においてはそんな無条件の愛は成立しえないのだという基本的なことに立ち戻っています。

結局の所、愛する保有銘柄も愛しているのは輝かしいあなたであって、会社としてのあなた自身ではないということ。老いて朽ちれば今日にでもさようなら、という関係でしかないのだよなと改めて思うのです。だから何という話ではありますが、私自身が今感じている長期投資をするために投資しているわけではないという考えとも整合があり、勝手に自分の中ではなるほどね、と思っていました。

投資の世界において重要なのはお金をもたらしてくれるかどうかであり、企業価値を棄損する困難な時期を共に寄り添い支え合う事ではないのではないかとしみじみ感じた次第です。なんとドライなことだろう。でも投資はそういうものなのかもしれません。

 

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