私の投資履歴書~インデックスを添えて~

モノクロさん家(チ)の運用記

全世界への長期投資で地味かつ着実に資産が形成される(予定)

新NISAに寄せて~JAPAN as No.1とオルカン~

新NISAの積立枠、成長投資枠、それぞれどんな投資をされるでしょうか。私はオルカン単品です。

 

オルカンかS&P500か

新NISAが始まるとまた始まるであろう論争の一つに「オルカンか?S&P500か?」があると思います。多分この先永遠あるだろうと思います。これまでもありました。

個人的にはこの新しくて古い論争には食傷気味ではあります。正直どちらでもよく、自分の好きにやったら良いとしか思えない今日この頃です。

私は新NISAをオルカンで埋め尽くす予定です。私の口座の成長投資枠を除き、妻の口座も含めて残りは全てオルカン一本で終わりにする覚悟です。なんと素敵なシンプル口座でしょう。

 

JAPAN as No.1

私自身、アメリカ企業の強さを否定する要素が見当たりません。アメリカという国の強さも、将来性の明るさもどれ一つ完全否定できないのが事実です。S&P500が激弱指数になる未来を描けないという事です。

アメリカの人口動態、現在の技術的優位性、人材の集積力、ワールドスタンダードの握り方(英語も含む)、どれ一つとってもアメリカに優位性があるという話は出来ても、これからアメリカが終わります、という話をそれっぽく話すことは容易ではありません。

その上で、私はオルカン一本でいくのです。

Japan as Number One: Lessons for Americaという本が昔ありました。

1979年の著書で、日本的経営を褒めてくれた本だと聞いております。高度成長を迎えて破竹の勢いで勝ちまくっていた日本ですが、この本が出た10年後にはバブルが終わって今に至る、という将来を知ると感じるものは多くありそうです。

いずれにしても日本が世界のトップであり、アメリカですら日本に学べと言っていた時代が過去あるという事を私は印象深く頭に残しています。

概ね人間に将来予知の力は無いと言えます。株で損をしますし、携帯電話の市場規模を読み誤りますし、車が空を飛ぶ必要もなく、何より明日生きていると思っていますが死ぬことも良くあることです。

私のスタンスとして、今アメリカの強さをいくら語った所で、将来は何ら約束されてはいないという事です。今どう考えてもアメリカの優位は揺るがないと私は思っていますが、それでもそんなことは何ら将来に影響を及ぼしません。落ちぶれる時は落ちぶれますし、過去の栄光となってしまうことも良くあることです。まさに日本を見てくれよ、という日本人だからこその説得力もあります。

 

インデックスに頭を使うな

インデックスの利点はコストを低減した上でマーケット平均のリターンを取っていくという事に他なりません。マーケットの成長以上でも以下でもないのがインデックスの利点でありつまらない所であります。

インデックスの信託報酬は率で決まっていますが、そこに頭を使うという事は時間や自身のリソースという取り返しの効かない資源をコストとして上乗せすることになります。大袈裟ですが、そう考えるとインデックス投資に頭や時間を割くのは馬鹿馬鹿しいとも思えます。

今はインド株、などと言われていますが、少し前はそれが中国であり、BRICsであり、と時々で変わっていくものです。勿論それが日本株、の時代もありました。(今はそうかもしれません)

いずれにしても、マーケット平均を取るためにあっちの国だこっちの国だと心を乱されたくないという気持ちが強くあります。有望視されては沈み、みたいなことを永遠繰り返すのもあまり楽しいものではありません。

オルカンに投資するという事は、全世界の平均リターンを確約させるという事に他なりません。ほぼ米国指数には負けるでしょうが、万一過去の日本のような国が出てきて、米国株が沈んでも伸びる国に引っ張られます。米国株だ、日本株だ、インド株だ、中国株だ、アフリカ株だ、火星株だ、と一々反応しなくて良いという事でもあります。

私は個別株も併用してやるので、あれやこれやという論争と悩みは個別株の方で抱え、インデックスはノータッチで勝手に運用されておいてというスタンスです。緻密なインデックス論争にも価値はあるのでしょうが、自分の人生で使うお金だと考えれば、80点を90点に、98点を99点にしていく思考実験や論争にどれほどの価値があるかは一考することも良さそうです。

 

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